11月3日(日)

朝7時30分、気温9℃。
寒い。
先週より、明らかに寒い。

今日の目的地は、滋賀県東近江市の
釈迦山  百済寺
先週と一緒で、滋賀県長浜市の
道の駅  湖北みずどりステーション経由。

どんどん服装で、悩み始める。
こんな時、パタゴニアのR2が大活躍。
道の駅から百済寺まで、
47km。1時間。気温18℃。

聖徳太子ゆかりの百済寺。
先週行った安土城跡に、
悪い意味で関わりが深い。
あの莫大な石は、どうやって?
と思っていたら、
ここから根こそぎ持ってったらしい。
石仏まで、石段に使ってたし。
恐るべし、信長公。
しかも、焼き討ちしてるし。
百済寺は、北緯35度にある。
太郎坊宮も、北緯35度にある。
次郎坊(鞍馬寺)も、北緯35度にある。

百済寺の住職コラムによると、
『日本に暦・天文・地理・遁甲(兵術)・方術(仙人術)を伝えた百済僧「観勒」(日本最初の僧正)は、推古10年(602年)に来日し、百済寺創建のための選地・方位決定等に大きく関与した。
母国百済の光州と同一線上の近江に太郎坊を、山城に次郎坊を、鈴鹿山麓に百済寺を意識して設定した可能性が高いといえます。』
不思議だ。
歴史は好きだけど、
神社仏閣には興味がなかった俺。
唯一、清明神社だけは毎年通ってたけど。

不思議だ。
今は、自分に合うお寺や神社を探してる。
仏像が苦手だった。
眼を合わすのが、怖かった。
なんとなく、幽霊と同じ立ち位置。

今では迫力に圧倒され、美しさに魅了される。
心の中で話しかけ、
「娘と元奥さんが、幸せになりますように。」
と、お願いする。
ただの自己満足かも。
自分は何も望まず、
出ていった妻の幸せを願うことで、
自分が良い人だと神様にアピール。
遠回しに自分の幸せを願う。
まぁ、くだらない。

でも幸せになってくれないと、
別れた意味がない。
百済寺は、苔と木漏れ日が優しい。
変な表現だと思うけど、
空気が優しくて、カラダを包み込む。

喜見院の庭園は天下遠望の名園。
本堂のすぐ左手にある鐘を鳴らすと、
足の先から頭のてっぺんまで響き渡る。
鐘の近くにいると危険なくらい。

余韻が、残るなんてもんじゃない。
余韻が、果てしなく続く。

俺の不運も、果てしなく続く。

黙って耐えて、悪運が通り過ぎるのをじっと待つべきである。と暦会館で占った八卦の答え。
天地否
でも、どっちにしても上手くいかないし、後悔するし、不安に押し潰される。
なら、せめて行動して後悔したほうがいい。
そう思って、晴れたらバイクで一人旅。
そう思って、転職した。
でも……、
あぁ、どうして転職したんだろう。

やっぱり、俺の不運は果てしなく続く。