今回は、朝倉かすみ「掛け星」
あらすじ
〈生まれた時から不憫な子〉だった34歳の夕子の独白形式で綴られる物語
(中略)不憫ではあるけれど、不幸というほどではない。でも幸福だとは言えず、将来に明るい希望も抱けずにいた夕子は、やがて見合いをし、花火師である相手の男性に、少しずつ心を開き、同時に自分を捨てた実父への蟠り(わだかまり)をとかしていく。...(解説より)
この小説のイメージはグリーン。
グリーンは、樹木や植物のもつ穏やかさや落ち着きのある色です。
ゆっくりじっくり時間をかけて、はぐくんでいく確かさがあります。
派手さはないけれど、ありのままでいられる安心感やリラックスを与えてくれます。
栄養士である夕子は、お見合い写真として勤務中の写真(白衣をして食材を検品しているところと、家庭科の授業をしているところ)を用意しますが、その写真には自分の不器量さがにじみ出ていると感じています。
しかし、
「黒板の前で、大きな口を開けて、なんかいってる写真がよかった」がんばってるんだなあと思った、と、中里さんは言いました。
(中略)わたしは泣きたくなったのでした。七月七日の誕生日に、中里さんの花火を見られたら、死んでもいいと思いました。でも、まだ死にたくない。わたしは星を太らせて、もっと、たくさん太らせて、三百メートルよりも高いところにのぼらせたい。」(本文より)
ありのままの自分を受け止めてくれる人が現れたら、これまでどうしても受け入れられなかった自分の闇の部分でさえ、あっというまに消えてしまうのかもしれません。
グリーンを良く選ぶ方は、
植物や動物を愛する、自然体な人だと思います。
バランス感覚があり、包容力もあるので周りから頼りにされることも多いでしょう。
恋愛においては、早く結婚して、あたたかい家庭を持ちたいと考えているかもしれません。
マイペースなところが魅力ですが、誰かを羨ましく思ったり「あの人にはできるけど私には無理」といった思いが出てきたら、少し自分を振り返ってみましょう。
本当にやりたいことがあるのに、今の生活の安定を失うことや、周りから浮くことを、怖がっているのかもしれません。
そのときはぜひ、新しいことに挑戦したり、いつもと違うやり方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
心のうちに新たなスペースが生まれ、もっと安心感や満足を味わうことができるはずです。
グリーンの人をパートナーに持つ人は、
完璧な隙のない装いよりも、普段着に近いナチュラルな感じが相手の好みに近いと思います。
なので、デートもご飯も落ち着けるところがお勧めです。
のんびりして見えますが実は野望を持っている人が多いので、そこを聴いてみると、さらにふたりの距離が縮まるかと思います。
次回で最後!角田光代「地上発、宇宙経由」です。
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