九州5日目。この日の宿泊予定地は鹿児島。

 

博多を出発し、まずは太宰府天満宮へ。この年の姪っ子の大学受験と、それから豊明の中学生達の高校受験の合格祈願の為に立ち寄りました。

太宰府天満宮と言えば、言うまでもなく学問の神様と言われる菅原道真公が奉られております。その道真公の生まれた年と亡くなった年の干支が牛だったりする事から、神の使いとして牛が祭られているそうな。

 

暑い日にも関わらず、太宰府天満宮は国内・国外からのたくさんの観光客がいらっしゃいました。僕は姪っ子と彼らの合格をお願いし、絵馬を奉納し、よっしゃ、これで全員合格やで!・・・と思ったものの、殆どの人間が志望校へ行けず。道真公のいけず。来年はもっとご利益のあるところへお願いに行かないといけないのか!

 

それから、ひたすら南下。熊本を超え、鹿児島までは結構な道のりです。

 

 名古屋を発って以来、早や8日。一人旅になってからは、道中ろくすっぽ会話をしておりません。ホテル暮らしもいいけれど、2~3日前から人が恋しくなってきました。

 そこで、鹿児島からはホテルの予約を止め、出来るだけ『ユースホステル』という宿泊施設を探す事にしました。『ユースホステル』とは、主には一部屋に何人かで泊まるスタイルの宿です。二段ベッドが一杯置いてある所や、六畳一間に布団が6枚敷いてあるような所まで、スタイルは様々です。知らない人と寝泊まりするのはなんか落ち着かないですが、それでも一言ぐらいの会話はあるだろう、と・・・。

 

 で、この日泊ったのが、二段ベッド乱立タイプの部屋でした。鹿児島から屋久島へ向かう人の中継ポイントとなる場所のようで、大きなザックを持っている人がいっぱいいました。二段ベッドにはカーテンが付いてるので、それを閉めちゃうと基本的には一人部屋(と言っていいのかな?)ベッドに荷物を置いて、取り敢えず鹿児島の名物らしい銭湯へ。

 

 銭湯って言っても、スーパー銭湯みたいな所ではなくて、本当に昔ながらの銭湯。風呂桶にはケロリンって書いてあるような。鹿児島も実は温泉が豊富で、なんでもこういった銭湯の数は全国有数だとか。

 

 ひとっ風呂浴びて、それから夜の鹿児島の街へ。この前日、博多の夜の街である、中洲や天神などをぐるーっと回ったのですが、どこに入ろうかと迷った挙句に、結局ホテルへ戻りました。お店がたくさんありすぎて、どこに入ったらいいのか分からなくなっちゃって。アヤシイお店も結構あったりで、なんだか場慣れしてない人間にはハードルが高いっす。

 

 で、鹿児島はなんだかよくわからないが安心だろう!と思い、繁華街の中にある『かごっま屋台村』というところへ。中にたくさんお店が入っているのですが、ぐるっと回ると選べなくなると思い、入り口すぐのお店へ。

 

10人も座れないような狭い店内にコの字型のカウンターがあって、そこの片隅に案内されました。しばらくすると、店員さんからの席替え指令が来て、ある若御夫婦のお隣に座りました。『どこから来たんですかー?』と聞かれたのから始まり、『仕事辞めて、有給使って九州一人旅してるんですよー』からの、『実はこの人も仕事辞めて、東京から実家の鹿児島へ帰ってきたんですよ』で、意気投合!お互いの身の上話やなんやをつまみにお酒も進みました。こういうの、どれぐらいぶりだろう!久々の人との会話はとても楽しく、一気に鹿児島ファンになってしまいました(笑)

なんか、人の好さげなご夫婦。ありがとうございましたー

 

それから、宿へ帰ると、1階のリビングルームみたいな所で4~5人で何やらお話をしております。久々に人と話をしたので気分が高揚していたのか、部屋へとそのまま向かわずにその輪に加わることにしました。中国系の女性と白人の女性、それから日本人男性とそのユースホステルの受付担当の女性がいらっしゃって、外国人女性への誉め言葉について英語で話しておりました。おー、ところどころしかわからんぞー。どうやら、外国人女性はBeautiful と言われるよりもprettyと言われた方が嬉しいらしいです。・・・この知識は、道中のどこかで役に立つのでしょうか・・・。

 

つづく。