団塊のマーケッターのブログ


二人のシンポジウムをはしごする一日となった。

田園都市線なう。iPhoneからツイッターができないため、ブログに
送信します。

午後1時からは、弁護士会館での 技能実習制度の抜本的見直
しと外国人労働者受入れ制度のあり方 について。

午後6時からは、在日本韓国YMCAにて
そこで働いているのは誰かー原発における被曝労働の実態についてと頭
をフル回転させられた。

技能実習労働の実態については、移住連事務局長の鳥井一平さんが、シェ
ルターで保護している中国人研修生を連れ添い、リアルな現場報告をまじ
え、
入管制度の変遷や新制度の内容、研修生の国籍など簡潔なレクチャーをさ
れた。

シンポジウムでは、技能実習制度の廃止を巡る論戦や都市化の進展によ
り、疲弊する地域の厳しい現実への施策を抜きには、制度の手直しや廃止
といった手法では解決にならないことが力説された。

人口減、少子高齢化は地方へのしわ寄せが大きく、外国人労働者の必要性
を明確にすべきとの主張が多勢となった。



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原発労働の実態については、樋口健二さんの浜岡原発労働の現場に肉薄し
た写真や、原発労働で被曝した労働者の写真が映し出され、福島の今を想
起させるに十分な資料提供となった。



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また、拉致事件の蓮池薫さんのお兄さんである透さんが、元東電社員であ
り、福島第一原発への勤務経験に基づいた分析など貴重な情報提供とメ
ディア情報では得られない素の福島原発に接した思いになった。

人身売買ごとき研修生労働の実態、多重下請けの下での原発労働の実態。

日本という国の繁栄が、こうした労働に支えられていた事実を踏まえ、大
震災後の日本経済の復興、新成長路線なるものを描くのでなければならな
いことは言を待たない。

上っ面の日本的美意識を振り回すだけであってはならない。

脱原発は、単なるエネルギーの転換だけでなく、自然を、人間を、生きも
のを大切する環境主義に立脚した発想からもたらされるべきだ。

はしごした2つのシンポジウムから、そうした感触を得た。

弁護士会館のシンポジウムの閉会の挨拶は杉浦ひとみ弁護士。

韓国YMCAの会場には、あの太田昌国さん、斎藤貴男さんが聴衆とし
て参加されていた。

そんな奇遇も、今日に意味をもたせるのだった。

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