久し振りに訪れた松原商店街、そして保土ヶ谷駅まで、つかの間のぶらり一人旅

ハマのアメ横・松原商店街辺りに来たのは、３．１１当日だった。

相鉄線天王寺駅を降り、妻と保土ヶ谷税務署に確定申告の手続きに出向いた帰りに、妻は

買物に三ツ境まで相鉄線で出、私は、地元までバスで帰ろうと国道１６号線沿いにあるバス停を

利用した際に、松原商店街入口のファサードを目にしたのだった。

その日、帰宅後２時４５分に自宅（マンション１１階）で強烈な地震を受けた。一瞬、神戸並みが

ついに来たかのかと頭によぎったのを覚えている。

１５時に地元ＮＰＯの成年後見事業の部会が予定されていたのだが、実施を見合わせる電話を

入れたが不通、震源地が三陸沖と知って、朝方仙台へバスで戻った長女の携帯へ電話をかけ

るがこれも通じず、また神奈川区で一人住まいの母親に電話入れ安否を確認した。

自宅には、他には二女１人だった。ＴＶが落下していたり、２か所の本箱が傾いた程度であったが

本や食器小物が割れていたり、部屋中に散乱したものの大きな被害は出ないで済んだのだった。

二女は地震の騒動が落ち着いたころ、気丈夫にも休む連絡が取れないと、アルバイトへ出かけ

て行った。

その３．１１から５０日余りが過ぎたが、再び、松原商店街辺りを散策する機会を得たのだった。

保土ヶ谷駅での待ち合わせ時間の正午まで、時間があったので、横浜駅まで出ずに、しばしの

ぶらり一人旅を楽しむことを閃いたのだった。

○東京ＤＥＥＰ案内　　ハマのアメ横松原商店街

午前１１時、確かに人の出は多く見える。店員さんの声掛けにも張りがある。

元気な商店街という印象を受ける。

商店街を一瞥して、相鉄線天王寺駅方面へと歩いていく途中に、フリーマーケットの会場に

もなるらしい橘樹神社を覗く。

○橘樹神社（たちばなじんじゃ）

ＧＷの谷間の２日、家族連れも多く、散策を楽しむ風情がのどかな５月を表していた。

柔らかな日差し受けながら、天王町駅を横切り、保土ヶ谷駅までの主要通り沿いを歩きながら

交差する小道の先に目をやると、お寺が目に入ったので、足を運んでみた。

○写真と気ままな日々より

石段を上り、

草花になごみながら境内を一巡した。

たわいのないひと時は、想定外のものだったが、仕事の合間にとるこんなひと時に

ささやかな充実感を覚えるのだった。

その後、正午過ぎから、保土ヶ谷駅を起点に、茨城から訪れた相続の依頼者の親族と

被相続人の不動産の実情視察、並びに銀行へと数時間に亘って、同行したのであった。

東戸塚駅で別れた後、東戸塚東口駅前にある西武百貨店に立ち寄ってみた。

開店時にも訪れた記憶があり、その時はそれなりに新しさを感じた印象を受けたように

思うのだが、今や、進化のあとも見られず百貨店業態を維持するには相当な困難が

伴う事は想像に難くない。

駅周辺の景観も、鮮度を感じられず、周辺住民のついで買いの場でしかなく、それ以外の

人にとっては、ことさら東戸塚の商業施設に訪れようとは思わないしろものだ。

モールを見る意欲も失せ、横浜へ向かうのだった。