昨日(18日)、母が経営する賃貸アパートの瓦が落下した件で、業者の説明を受けるべく実家

に昼過ぎに立ち寄ったついでに、横浜駅に出た。



そこで、朝方送られてきたメールマガジンに紹介されていた、「原発事故と放射能汚染」に

関する緊急集会に急遽参加するために、神奈川県民サポートセンター303号室へ。


30人ほどの規模の集会とのことだったが、開始時間ころは、立ち見や床に直に座る人も現れ、

小さな会場だが、熱気に包まれながら、映像の視聴、製作者からのスピーチ、質疑応答など

2時間30分があっという間に過ぎて行った。



Ustreamでの放映

http://www.ustream.tv/recorded/14115509



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「ZONE  核と人間」(2005年 NHK)

http://www.nhk.or.jp/special/onair/050807.html


元 NHKプロジューサー桜井均さんが制作統括された作品


極めて良質なドキュメンタリー番組の存在を知らなかった自分を恥じながら

6年前の自分が、何を考え、何をしていたのかを、瞬間とはいえ、思い出してみるのだった。


タイトルのZONEは、放射能に汚染された立ち入り禁止の30k圏内を指すそうである。

タイトルからして意味深なのだ。


また、ヒロシマ被曝の詩人原民喜の言葉の数々が紡がれ、


また、「チェルノブイリの祈り」の著者スベトラーナ・アレクシュービッチが添えられる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%B0%91%E5%96%9C

http://homepage2.nifty.com/deracine/misc/reading/alekshevich.htm


原発と原爆を重ね、桜井均さんの思いが重なるのだ。


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桜井均さんと荒川俊児さん(映像ドキュメントの会)



「ドキュメント チェルノブイリ」も圧巻だ。


爆発後の高濃度の放射能汚染物質を処理する兵士。


1分間程で処理しなければならないのだが、ストップウォッチが1分10秒で

停止しても作業を続ける兵士。


福島原発の現場で作業をされる方々が二重写しになる。


はじめに、「ZONE  核と人間」(2005年 NHK)、次に「3.27の銀座東電デモ」

最後に「ドキュメント チェルノブイリ」(1988年改訂版)を1時間余りで視聴した後で


桜井均さん、荒川俊児さんが簡単なコメントをされ、20時から質疑応答に入った。


質問者の一人が、福島原発の問題については、マスメディアの情報コントロールに対し、

インターネットメディアの存在感が強まり、福島原発関連の情報はインターネット、

ツィッターを通じて得たものであることを主張され、マスメディアの問題を追及された。


すると、今回の緊急集会は、Ustreamでの中継がされていて、岩上安見さんも

会場に来られて、発言に加われた。



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Ustreamでの中継のスタッフは、ボランティアの上、撮影に当たってる人とは、今日初めて

会ったことや、そうした方々が全国に居て、自身はプラットフォームを提供し、全国を駆け回っ

ていることを吐露された。


また、各省庁、東電のいじめに会い取材に難儀しているが、その背後にある記者クラブが

元凶であることを明らかにされた。


テレビから降ろされることも付け加えた。



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確かに、私にあたっても、当初はテレビや新聞の論調は事故の現況報告が抑制気味であり、

福島原発についてはメーリングリスト、ツィッター、Utube,Ustreamからの情報から先導

されて、状況認識をしたのは事実である。




中東アフリカでのツィッターなどのソーシャルメディアの影響力が指摘されたが、

3.11以降に於いての日本も、決して引きをとらない影響力ももっていことは時事では

ないだろうか?


既成メディアの貧困に対するアンチテーゼを、ソーシャルメディアはしっかりと打ち出した

といえる。されどどん詰まりの既成政党に対して、ソーシャルメディア的な政治運動が

作りだされたかというと今だしではある。


確かに、1万人以上が集まった「高円寺の乱」はあったが、全国レベルへの広がりを

得なった。フランスのような100万規模の動員を得るためには、既成政党の大衆動員力

並びに日本のナショナルセンターの指導力も問わなくてはならないのだろう。


3.11以降が日本の新しい歩みの始まりとなるには、体制の内側、企業生活の内側に

閉じ込められないパワーの保持が待たれるが、まだまだ、現状に安住できる心地よさが

保たれているのかも知れない。


私自身の次なる一手の具体化に臨まなければならない。池田香代子さん家族のように

高円寺の乱に馳せ参じる軽さが必要だ。