相変らず悠然と佇むが、フロアにはほとんど顧客のいない横浜バーニーズを後にして、次に

向かうところは中華街か元町商店街かと迷いながらも元町商店街を選んだ。


リーマンショックから1年が経ち、今下期の動向をを占う9月のシルバーウィークにおいて、

元町商店街へ集う人々の動きに、久々に元気な小売の現場を目撃できたからに他ならない。


12月21日(月)は、桜木町を起点に、汽車道、ナビオス横浜、赤れんが倉庫アートリンク、

ホテル・ニューがランド、マリンタワー、バーニーズ、元町商店街へと変貌する横浜の「今日」

を滑走したのだった。

・元町チャーミングセール

●団塊のマーケッター9月23日号

http://ameblo.jp/alucky491112/entry-10348878052.html


●団塊のマーケッター9月26日号

http://ameblo.jp/alucky491112/entry-10350942139.html#main




クリスマスイルミネーションの輝きに誘われ、海側から元町商店街に滑り込む。


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日曜日空けの黄昏時であったためか、人数は決して多くないが陰っているといった風情は

微塵も感じられない。




 
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建物の並びと夜空を見上げると、オープンになったビーナスフォートといった景観を擁してい

るように映る。この景観が街を行き来する人を成熟した欧米文化に接し、心豊かにさせている

のかもしれない。


昭和の平和を引き継ぐ大口商店街が心優しくさせるのとは好対照だ。



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ブログを始めてから、ここ2年は歳末のイルミネーションを追った。

今年は、六本木のミッドタウンも、ヒルズも見ることがなかった。イルミネーションを再開した

表参道も見逃した。



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ミキモト銀座のクリスマスイルミネーションにはシャッターを切る人が後を絶たなかったが・・・・



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ザラの先にはユニオンのネオンサインが目を捉える。




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光輝くむき出しのイルミネーションをとると、印象派の風景画のように見える。



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JR石川町駅側の入口にも、海側の入口と同じようなグローバルやユニバースをモチーフにし

たような、天に浮く光の球体がシンボリックな輝きを放っていた。

皆が節約に走る中で、ゴージャスであることの価値を失うまいとあがいているかのようだ。



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百貨店生活から離れて一月が過ぎようとしているが、日常生活の場面では百貨店を必要と

する機会は全くといっていいほど得られなかった。


崩壊していく企業の通例は、顧客が離れていく前に、まずは従業員が心理的に離れ(企業へ

の忠誠心が希薄化する)、そして企業を実際に去って行く。次に取引先が他との商売を図りに

掛けながら逃げ出していく。顧客はデジタルデヴァイス(情報格差)もあって最後っ屁なのだ。


レナウンと同じ道を歩む「三越」などは自らそうした流れに火を注いでいる。今回のリストラ策

で企業の余命は幾ばくもないはずだ。レナウンは最後の砦ともいえたアクアスキュータムを

そしてレリアンまで手放し、リストラという人員整理を重ね、結局は自壊していくのだろう。


イメージ産業でもある名門百貨店「三越」もブランド力という最大の財産価値を喪失していく

のだ。「三越」のブランド力を支えていたのは就職先として選んだ「三越」の従業員である。

その従業員を経営責任を明らかにしないで何度も何度もリストラしていく。

しかも「三越」を伊勢丹に売り払ったような動きをしている張本人の経営トップは何ら責任を

とろうともしていない。


もたもたする三越、伊勢丹の経営統合劇の背景と真実が時間の経過とともに暴かれていく

のではないか。そう思われるような展開を感じさせる。