21日の夕方5時近い頃、成年後見の書類を作成するために必要な「職務上請求書」を横浜
産業貿易センタービル7階の神奈川行政書士会事務所で購入し、その後、改装したマリンタ
ワーを覗くために、いつもの帰路の道順とは逆方向であるホテルニューグランド前を通って
行くことにした。
ホテルニューグランドの思い出とは四分の一世紀前にここで結婚式と4時間に亘る披露宴を
執り行った場所だからである。最近、家内は何を思ったか、その時のビデオをDVDに再生し
直して身内の何人かに配ったりしていた。電話で約束をしたといっては、鴨川の大学教授と会
う約束をした日に手渡すのであった。
結婚式をしたという縁だけで、ホテルニューグランドは、数多あるヨコハマシーンの中でも気兼ね
なく身の置ける場所である。
式の翌日のニューグランドの一室から見た、眼前の山下公園も、その先の海岸も格別の景観で
あったことは、今でも記憶に鮮明だ。
今日は路上からだが、山下公園方面に目を向けると氷川丸の船先がジャストミートされた。
ホテルニューグランド、山下公園、氷川丸、マリンタワー・・・・・・・・
絵葉書に記されたようなヨコハマの代表的なシーンの数々に佇んでいると、
ヨコハマ・ブルースがどこからなく幻覚のように聴こえてくるようだ。
そして、しばらく歩を進めながら、遠目からはシックに映っていた、改装したマリンタワーを
身近に手繰り寄せるのだった。