東北大学で、動態薬学の研究に勤しむ長女と連絡がとれ、15時前に
藤崎の下で待合せをすることになった。藤崎の下とは、青葉通り側の
1階と地下を繋ぐ踊り場的なところが玄関口があるのだ。
待合せ時間までには4,50分ある。しばらくはすずめ踊りの輪の中で
過し、藤崎本館を一通り巡った後、7月11日にオープンしたというファ
ーストタワー館へと向かう。
●fujisaki
●仙台ファーストタワー商業棟開業
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090713-00000000-hsk_sd-l04
藤崎本館は、2年前に来たときと変わりはない、本館1階、大町館1階
一番町館1階、そしてファーストタワー館と特選ブランドのオンパレード。
東北商業の雄としての手立てがこういうことなのだろう。藤崎にとって
昨日の友であった伊勢丹が三越と統合した今、ラグジュアリーブランド
の集積こそが優位性を確保する生命線なのだろう。
藤崎の玄関口で、グループ単位で繰り広げられる「仙台すずめ踊り」は、
藤崎の仕掛けたイベントとだと思って眺めていたのだった。
背景のウィンドー越しに、藤崎の社員と思われる人も「仙台すずめ踊り」を
楽しそうに、眺めている模様が伺われる。
次の出番に対する打ち合わせか、衣装がとてもお似合いだ。
ルイ・ヴィトンと仙台すずめ
藤崎ファーストタワー館にはグッチ、サンローラン、セルジオロッシと連なる。
グッチグループブランドのボッテガ。べネタがないので販売員に尋ねると、
一番町館1階の路面にあるとのことだった。グッチの都合が優先されたのか
藤崎側の思惑か定かではないが、グッチにしてみれば藤崎の扱い一つでは
三越に出店すると言えば、藤崎は言い分を全て飲んでしまうのではないか。
そんなやり取りは、ブランドのはめ込みに苦労の後が見える三越定禅寺通り
館のリニューアル結果から十分に想像される。
ファーストタワー館から、再び本館に戻る途中にあったポスターに、思わず
目がいってしまった。
宿命の決戦も共倒れにならないことを祈りたい。