●東洋経済 【産業天気図・百貨店】  6.15

http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/572a32c140e4602cfb5d39d575fbd9d2/


ついに業界売上高7兆円割れ、消費低迷打開の決定打打ち出せず苦戦


2009年は前半も後半も「雨」になりそう。


昨年9月のリーマンショックを契機に高額品、婦人服などの好採算の不

振が続く。日本百貨店協会によると09.4月 ▲11.3% 08.3月以来

、14ヶ月連続前年切れ。3ヶ月連続二桁切れ。

美術・宝飾・貴金属は26ヶ月、婦人服22ヶ月連続。高額品は株・不動産

の逆資産効果。衣料品は低価格の波が押寄せ逆風。

気がかりは化粧品5ヶ月、食料品は3ヶ月連続切れ。夏のボーナス減、

雇用不安が加わって、生活必需品にも影響が出てきているという。



3月24日、西宮阪急から三宮に出、JRで姫路行きの列車に乗る。

姫路駅からは岡山駅まで新幹線に乗るつもりだった。しかし加古川駅で

後続の新快速に乗換える。


団塊のマーケッターのブログ


加古川駅で、後続の新快速をホームで待っていると眼前に大きな物体

が目に入る。ヤマトヤシキの店名が見えた、ヤマトヤシキには支店が

あったのかと訝ってみたが、加古川には、確かそごうの店があったこと

をおぼろげにだが思い出した。目にした物体の外観も見覚えのあるライ

ンだ。


団塊のマーケッターのブログ


新快速で一路姫路へ。


団塊のマーケッターのブログ


姫路といえば姫路城。まずは一直線にメインストリートを前に前にと

歩を運ぶ。


時間が過ぎていたので、入場することはできなかったが、城跡周辺を

巡る。


              団塊のマーケッターのブログ



姫路城から折り返し、ヤマトヤシキに向かう。




団塊のマーケッターのブログ



メインストリート側から入店。


●ヤマトヤシキ

http://www.yamatoyashiki.co.jp/5121/top.htm


1階は化粧品を中心とした婦人雑貨、手狭なフロアに菓子の売場がある。

上の階は婦人服が3層、5階が紳士服、6,7,8階とリビング、子供、レス

トランと至極一般的なフロア構成。部分的にライティングの工夫で意識の

されているVPゾーンがあるものの、4分の一世紀ほとんど動いていなか

ったと思わざるをえない佇まいだ。


百貨店問屋に提供された百貨店的商品が、百貨店問屋の意向が前面に

出た展開がされていた。


2階以上、上層階では買物をする客の姿は皆無に近かった。



    団塊のマーケッターのブログ


1階正面口は、アーケードのあるみゆき通り。


        団塊のマーケッターのブログ



この百貨店も、ここのアーケードと共に育ち、共に時代に取り残されよう

としているのだろうか。


   団塊のマーケッターのブログ



          団塊のマーケッターのブログ



駅前にあるのは山陽百貨店。メインストリートの大手前通りに面し、

山陽電鉄の駅とバスターミナルが併設されている。地元では高級百貨

店の評価だ。改装が予定されているようで売場の移動の案内が各所に

示されていたし、仮設風の売場が多い印象だ。フロアを回遊しながら、

自分のいる位置が解らなくなってしまったぐらいだった。


高級感はヤマトヤシキと比較しての話だろう。展開されているブランド

やショップに新鮮さは無い。何処の百貨店でもお目見えしているもの

ばかりである。


●山陽百貨店

http://www.sanyo-dp.co.jp/


団塊のマーケッターのブログ




姫路城回遊にはこころ癒されるもがなかったわけではないが、二つの

百貨店には語る言葉も無い。


情報化社会の中で、都心百貨店のフェイクであってどうするのだろう。

何故にこうも貧しく、文化的な発信の乏しい地方百貨店。

自力では何もできないが故の宿業。


姫路の百貨店ではキラリと光る所為が全くといって見えなかったのだ。

重い気持にさらされながら、岡山へと流れていくのだった。

        団塊のマーケッターのブログ