20時過ぎの横浜からのバスに乗る。終点に近づく頃から強い雨が
バスの車体を打つ。


下車後、夜半の雨に打たれながら、白山神社のアジサイのことが脳裏を
横切った。


6月の吹き付ける雨

白山神社の額紫陽花は華奢な表情を
歪めながら耐え

手鞠紫陽花は身を震わしながら
畳みかける雨の力を払い

しっとり夜露に濡れる抒情とは無縁な

霧雨でもない
6月の突然の雨に出逢ったのだった