●ソーダバーグの映画「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」
http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/tokyocalendar/2128/1.html
会場の代官山ヒルサイドテラス
http://www.hillsideterrace.com/art/seminar02_90123.html
19時を過ぎてから、太田昌国さんによるお話が始まる。
ソーダバーグの映画「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」が
全国で1月31日まで上映されている。会場の半分の人が、既に映画を
観ているという。
亘って米国から経済封鎖を受けてきたキューバはどうなるのか。
ソ連を頭目とする20世紀型社会主義が崩壊していった。キューバは
それらの一線を画して、今日的な社会主義を描ききれるのか。
こうした、今も続いているというキューバ社会主義を築き上げに一役を
かったチェ・ゲバラの評価を映画のような戦闘家の姿だけでなく人とな
りや思想を正しく評価すべきこと、ご自分にも言い聞かせるように語る。
キューバの現在に、過剰な期待をするとスターリズムソ連に幻滅を食
らわせられた過去が引きもどすのか、言葉を選びながら、饒舌ではあ
りながら語り足りない風情で、もどかしげに言葉を選ばれる。
20世紀型社会主義は確かに崩壊した。しかし現代資本主義もまた、
崩れ去ったと。グローバリズム、ネオ自由主義は敗北したのだと言い
切る中で、キューバの現代世界に於ける位相を探る。
また、41年前に死んだゲバラがその時点で気づくことのできなかった
事象であったとしても、ゲバラに乗り移ることによって甦らせ、
またゲバラと対峙することによって解き明かす、そうした時空を越えた
ゲバラとのコミュニケーションを図ること。
そのことこそが、
「チェ・ゲバラ・プレイバック」の意味することだと太田さんは語るのだ。
41年前に死んだゲバラの思想と行動を、21世紀の現在の再生装置
にかけて、その意義を再検討することの必要性が、大転換の時代に
あって、強く求められていることを終始主張されたのだった。
会場を後にして、東横線代官山駅向かう途中に、突然路地から姿
を現したホースマン。後を付けていくと地下の一室で開催されてい
る展示会場へ降りていく。お主、何者ぞ!
代官山アドレスデッセは季節はずれのイルミネーションが時代の
雰囲気に逆行していると思えた。表参道ヒルズしかりだ。