夕食は午後6時から、柊家別館の大広間にていただく。
柱がなく、外はガラス越しに鴨川をあしらった庭が広がっている。
おおおかみ、じきじきの接客。
食前酒 大吟醸 うすにごり
先付二種 からすみ大根
胡桃豆腐 和胡桃 金魚草 胡桃掛け
鮑 大根 人参 うぐいす菜 辛子
向付 鯛 鮪 帆立 あしらい 山葵
八寸 雲丹いくら寿司 酒粕のし梅博多 車海老艶煮 蟹玉〆
焼肴 鰤照焼 花百合根 酢取茗荷
蒸し物 鰆蕪蒸し きくらげ 人参 山葵 銀あん
炊合 海老芋 鶏団子 梅人参 きぬさやえんどう 柚子
揚げ物 わかさぎ 椎茸 伏見唐辛子 蕗の薹 天出汁 塩
留椀 澄まし汁仕立て 蛤 松菜 柚子
御飯 鯛炊込み御飯 生姜 木の芽
香の物 千枚漬 古漬水菜 すぐき
食事も闘いだ、京の味を十二分に味わうことができた。
満足至極とは、こうした事態をいうのであろうか。
部屋に戻り、槇の木の風呂に体を浸しながら、川端康成のいう
京の静けさを満喫するのだった。