団塊のマーケッターのブログ

武蔵村山三越HP

http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=61

21年3月 営業終了

http://www.imhds.co.jp/ir/pdf/news_release/hd/2008/080925_02_news.pdf


 総じて同質的な他のイオンモールに比べて、武蔵村山が断トツの

グレード感を有していると見られるのは三越の存在なくしてはないで

あろう。

1D(三越)1S(ジャスコ)のショッピングモールはここと宮城・名取に

ある他は阪急とジャスコを核とする堺・北花田位ではないのだろうか。

しかも、どれもダイヤモンドシティ時代の名残でもある。


森ビル系列の「ヒルズ」や三井のららぽーと系は百貨店を排除した

ところにモールのポジションを得ていたともいえる。


北花田の阪急には新しい百貨店の創造という視点は微塵も感じられ

なかったし、モール全体に飲み込まれてしまった中途半端な店であり、

いかにローコストに徹するかが優先されていて、負け戦との感さえ否

めなかった印象がある。


しかし、ここの三越はそうした北花田と比べると、郊外型のモールに

於ける百貨店の役割とポジションを認識し、恵比寿三越の経験を踏ま

えた時代の雰囲気を打ち出す試みが感じられた。

イオンモールの中では一番の高級ゾーンに位置し、恵比寿三越の

エッセンスが集約されており、米国のノードストロームを彷彿させる。


こうした店舗開発の能力が備わっているにもかかわらず、伊勢丹の

MD力を頼りにする経営トップの現場を見極められないセンスに失望

を禁じえない。

営業経験のないトップを拝する現場組織の悲劇がここにも伺えられる。


きっと、三越・伊勢丹の経営統合は破綻するであろう。


三越の伊勢丹化に未来はない。伊勢丹は新宿本店一店のみが

世界一のラグジュアリーストアとして輝き続けることはできるであろうが、

世界一のラグジュアリーストアは日本に何店もいらないはずだ。

三越は三越の良さをもっともっと追求すべきであった。伊勢丹に鞍替え

しても三越が継続してもつ良さを華開かすことは出来ない。


武蔵村山の実験は都心のど真ん中ですべきことだったのかも知れない。


大丸のららぽーと横浜での食品専門店の挑戦やおおたかの森の髙島屋

フードメゾン等の「デバ地下」のモールへの進出の原始が、ここ武蔵村山

の三越にあったのかと思うと、今回の武蔵村山三越の閉鎖の決断は次に

飛び火していくことになることは、火を見るより明らかで間違いないことに

なるだろう。


武蔵村山イオンモール    

http://musashimurayama-mu.aeonmall.com/

堺・北花田イオンモール

http://sakaikitahanada-prou.aeonmall.com/

名取三越(宮城)HP

http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=62

名取(宮城)イオンモール

http://natori-airy.aeonmall.com/