大澤信亮×増山麗奈、ご両名のトークから、ロスジェネ・カルチャーの
よって立つ位置、これからの行く先についてイメージを膨らませ、その
社会的な価値を掴みとろうと目を凝らし耳を開いて、放つことばを追っ
てみたものの、ナイスキャチができなかった。
雑誌「ロスジェネ」
http://losgene.org/sinkan.html
大澤信亮、増山麗奈編集委員
湯浅誠、雨宮処凛についてはワーキングプア陣営の旗手であり、
反貧困のイデオローグとして、その書物を読み、講演を聞く機会を得て
いたが、大澤信亮、増山麗奈については全くといっていいほどに事前
知識もなく、気まぐれに異時空間に紛れ込んできた異邦人が軽々に
断じることはできうるもないが、このトークの中では
時代を射るエネルギーの放射を浴びることが無かったのは、
残念ながら事実であった。
両名に才能を引き出せなかった聴衆側にも責任の一旦があるのかも
知れないが、エロスをSEX=「性交」の観点ばかりでしか語らない増山
や、男女関係をいたずらに支配と被支配との関係で語る大澤の陳腐さ
は頂けない。
自らの青春時代から時は止まったままなのかと錯覚させられた次第だ。
両名とも「ロスジェネ」編集委員の任務が克ち過ぎ、
その拡販に偏り過ぎたきらいが伺え、
その結果がロスジェネ・カルチャーの行方に暗雲を立ち込め
させてしまったと思わざるを得ない。
●雨宮処凛
http://www3.tokai.or.jp/amamiya/
●湯浅誠(自立生活サポートセンターもやい・事務局長)
http://www.moyai.net/modules/news/article.php?storyid=74