駆け足で会場を回ったため、各所をしっかりと見れたわけではないが
多くの入場者数を呼んでいる催しであるとの印象は得られる。
入口付近がNPO/NGO大学教育機関のコーナーなため、アマチュ
アイリズムが漲っているようで、どこかの学園祭にきたノリになってし
まう。
写真にある全国牛乳容器環境協議会では、入場者参加型のイベント
で牛乳パックをすいて、年賀状づくりをおこなっていたり、PETボトル、
段ボール、アルミ缶、ガラス瓶のリサイクル促進のキャンペーンなど、
身近な生活感を訴えている。
丸井のブースでは来春オープンする新宿店のエコ環境についてPRし、
現下の消費環境下ではモノでは呼べないことを見通しているようであっ
た。しかし、商品面ではカーボンシャツなるものを訴求し、ファッションの
丸井も忘れてはいない。
日本野鳥の会http://www.wbsj.org/ によるコラボの一環として三菱UFJ
信託銀行「野鳥と緑の信託」のマッチング寄付の説明や、
東京ガスのマイホーム発電「エコファーム」の実験に足をとめる。
http://www.tokyo-gas.co.jp/env/homeeco/category01.html
別のホールでは、キャノン、エプソン、カシオのブースでのミニイベントを
体験し、大手家電のブースへ、何故か食指がのびず一瞥して、同じビッ
グサイトで開催しているオンワード樫山のファミリーセールの会場へ足を
運ぶ。
午後5時を過ぎているためか、入場者はまばらにしかいない。販売員の
ほが多く見え、百貨店の店頭を飾るブランド商品を勧めるにも、4割引を
やたら強調する。
要は、百貨店への納め値で売り、オンワード自身はいくらも値下げをして
いないということを問わず語りに語っているに過ぎないのに。
別のフロアで展開されているラルフローレンのセールを密やかに案内し
ていたが、かつての熱気もない。
消費不況へはよほどの手を打たないと対処できないことを実感させる風
景であった。
エコであれ、セールであれ、手慰みやその場誤魔化しでは通用しない。
人々の生活に密着した発想の下で人々の暮らしに貢献できるモノやコト
が大事なのである。
ポスト米欧発世界金融危機の時代は「本物」と「本当」でなければ生き残
れないことをエコプロダクト2008もオンワードのファミリーセールも物語
っていることは確かなのだと実感させられた。