東京ビッグサイトで開催されている日本最大級の環境展示会
エコプロダクツ2008
10周年記念テーマは「もうできる!CO2 マイナス50%エコライフ」
750を越える出展者がCO2マイナス50%の生活スタイル、未来の
低炭素社会のビジネスを具体的に披露することが開催趣旨とされて
いる。
本年7月に、福田元首相の下で開催された洞爺湖サミット、このG8
で温室化効果ガス削減の長期目標を合意したのだが、米国発金融危
機から拡がった世界同時不況の進行や、麻生首相の度重なる失言を
始め、くるくる変わる政策決定などが加わって、洞爺湖サミットもはるか
遠い出来事のようになってしまった。
国内においても、CSRを標榜する超一流企業も大規模な解雇を立て
続けに決めていく。正に、環境経営なるものも風前の灯といった態だ。
こうした中で、各ブースを回っていくと、マツダ、本田、日産、トヨタと
自動車会社の集積されているブースに立ち会う。やや他の有名企業の
ブースと比べてこじんまりして見える。素通りしていく人も多い。
アメリカビッグ3の危機が囁かれる中で、国内自動車各社も心中穏やか
ではない中でのエコプロダクツ、余り力が入っていないと見得るのは私
だけであろうか。
経営環境の激変に見舞われ、手のひらを返すかの如き、人員の合理化
解雇、解雇の大合唱。
エコプロダクツ2008に参加することで、この間の企業の対応は、決して
環境経営を標榜する免罪符にはなりえない。
企業のCSR経営が最大の偽装でないように祈るばかりだ。