9月6日の土曜日の昼下がり、久々に六本木に降り立つ。


地下鉄日比谷線の駅から、地下を通り、エスカレーターを使って地上へ、

そしてゆっくりと、すれ違う人の流れとは逆に、ウエストウォークにある

『ザラ』に向かう。

http://www.roppongihills.com/jp/shops_restaurants/details/shop.php?id=101330025


今秋、『H&L』が9月に銀座、11月に表参道に出店する。日本初見参にあたって、

価格はユニクロと宣言している。、『H&L』はスェーデンの企業だが、世界各地で

展開していても、各国のMDが全て同じではなく、その地区のニーズに合わせた

品揃えを特徴としている。

一方、『ザラ』はスペインのSPAで,本部で商品在庫のコントロールをしており、

売り切れご免の方針で商品を短サイクルで回し、絶えず新鮮さに心がけている。

『H&L』と『ザラ』は商品展開の手法は違うが、リーズナブル価格、低価格路線は

同じである。

『H&L』の出現は日本のアパレルへの影響はもとより、未だ消費環境への考察が

甘い百貨店には大きな衝撃を伴うものと思われる。そんな問題意識が私を『ザラ』

のショップへ走らせたのだ。ショップ内の買い物客はそれなりに店に馴染んでいると

思える立ち振る舞いであり、『ギャップ』のベターゾーンである手の届くラグジュアリー

がうたい文句の、『バナナリパブリック』が苦戦している中で、『ザラ』は誰しもが衒い

もなく当たり前に買うグローバル化されたファッションの象徴となることが予知される。


次に、エストネーションへ、

http://www.roppongihills.com/jp/shops_restaurants/details/shop.php?id=101550016

バーニーズがコケタ後、注目の高まるファッションストアだ。

リアル顧客がいまひとつみえにくいなかで、インターナショナルナファッション感覚を

維持し続けている。ここしばらく立ち寄ることもなかったが、少しも色あせていない。

今後も、それなりに存在感を高めていくものと思われる。メガバーニーズ化していく

伊勢丹との違いをどのように演出していくか興味深い。


3階あたりだったか、、窓越に東京タワーがくっきりと見える。ここは逃げも隠れもしない

六本木だと、景観に飲み込まれるようだった。ここは、疑いもなく、今様東京見物の

名物スポットに他ならないと実感した次第だ。

http://www.roppongihills.com/jp/

しばしの六本木ヒルズで名残惜しかったが、次の目的地、新国立美術館へと向かう。