確か、昨年の高島屋の新年の全面広告は「花はどこへ行ったか」だったと思う。
新宿高島屋の変貌を予感させるものとしての仕掛けだったと思うが、今年は
確かハナさんとかいうタレンに和服を着せて、座らせ、日本回帰かと思わせる。
美は、無意識。とメインコピーが置かれ、
サブには
手塚雄二画伯の日本画を、きものに仕立てました。
とある。
美しいものにふれて暮らす毎日を、
お客さまにお届けしたいから。
なにげない日常のなかで、ふと気付けば、
心地よい時間が流れている。
2008年 高島屋は、そんな日々をお手伝いできる
百貨店でありたいと思います。
何の変哲もない言葉の羅列、意識は、四半世紀前に確実に戻った。
時代の空気に無自覚、百貨店改革に無自覚、
現政権に似たありように、期待は萎む。
伊勢丹の、意味のわかりにくい格好付けと、高島屋の型にはまったコンサバ
振りは、無意識とはいえ、
時代の雰囲気が全く捉えられていないといわざるを得ない。
両社の旧態依然とした新年の全面企業広告に顧客への「KY」をみる。