ピンクとオレンジ、イエローがパステル色に煙る背景に、
金髪の10代後半の美女、遠くを射るが定まらぬ視線。
メインコピーは「まず、笑みが、語りだす。」
」
しかし、 決して、笑っているとは思えない美女の表情。
サブコピーは、やや詩的な言葉で綴られる。
「映画のワンシーンと、聞こえてくる旋律。
見上げる空の色と、頬をなでる風のささやき。」
画象が浮かび、音楽が奏でられ、心地よい自然との接触のような店内。
「こころを動かすものが、またとないタイミングで重なるとき、
絶妙のコントラストで寄りそうとき、
思いがけない調和は生まれる。感動がこぼれだす。」
伊勢丹のこころ動かすもの、 商品、サービス、環境、販売員。
「いっそうの美しさへと向かうあなたと響きあい、
その一瞬一瞬を湧きあがる思いで満たしたい。
伊勢丹の2008年。どんな1年ともちがう。何年分もの1年。」
百貨店によくある、独りよがりの抽象言語。
伊勢丹を買いかぶってはいけない。