順番抜かしをして
先に逝った息子
田舎の子が都会へ行ったら
やっぱりダメなのよ
あなたみたいに争いを避け
いつも受け身の子は
常に闘い続けている都会には
合わなかったのよ
都会へ行ってもう8年くらい
徐々に言葉も標準語になっていって
ちょっと寂しかった
お母さんね、今年のお正月に帰ってきてくれた時
なんとなくあなたが苛立ってる感じがしてたの
でも親子って余計なこと言ったら嫌われちゃうって変に気を回して
気付かないふりしていたの
あの時もっともっと気にして
「もう帰ってきなさい」って言えばよかった
お母さん不治の病なの、だから帰ってきて、、って嘘つけばよかった
あなたを助けてあげれなかった
情けない母親で本当にごめんね
よく言う「虫の知らせ」も来ていたのかもしれないのに気づけなかった
あなたに順番抜かしされて
残念で残念で
全てが真っ白に煙って何も見えなくなった
不思議ね
あなたのこと思い出すとき
いつもいつも一緒にくっついていた
小さい頃のあなたが目に浮かぶ
お髭ちょろっとある大人になっていたのにね
いつまでもお母さんの子供
でも順番抜かしは許せないよ
会った時文句言うからね
だってあなたとの年の差がどんどんひらくのよ