いかにメガネがファッションだからって、レンズが何でもいいわけないだろ!
 必要以上に高いものを買うことはないし、高い分良い機能がついているものだってある。
 まず1、屈折率、2、設計、3、コーティングは知っておくと良いですよ、というわけで今回は「コーティング」

 その前に……。ガラスはもう主流じゃないけど利点もあると言った。そう、傷に強いし、熱に強い。あと厳密にいえば、屈折率も1.8や1.9を作っているので、プラスチックより薄い。あと若干だが透明度が高い。プラスチックの出始めの頃は、上記の理由でガラスにする人が多かった。
 ちなみにガラスの欠点は、重いのと割れやすいこと。
 プラスチックの最初の売りは、軽くて、割れにくいこと、つまりガラスの欠点が売りだったんですよ。さてコーティングに入りますが、その歴史は、ガラスの利点をいかに取り込むか、つまり欠点をいかにカバーするかということでした。
 マルチコートは、反射防止!(アンチリフレクション)というけれど、反射を抑えると透明度(透過率)が高くなるんですよ。
ハードマルチコートは、マルチコートの改良型。マルチコートって金属膜なんですよ。顕微鏡で見るとメッシュ状になってて、吸水してシミになったりするんですよ。ええ、それはさておき、プラスチックとコーティングの材料って全然違うものなんです。なんとなくチョコバナナとか思い浮かべますね。噛むと表面のチョコはひび割れますね。これが傷な訳です。(たとえが良くないか)チョコとバナナの間にもう一層、表面のチョコが割れにくくするクッションを置いたわけです。これがハードコート。ハードといいながら、やっぱり傷には弱かったんです。これじゃいかんと言いつつ、月日は流れ、1990年代の終わりにやっと光が見えてきました。
防汚コートが、登場してすぐにそれの強化版がでました。
超硬コートの登場です。防汚コートの技術を強化したという印象ですが、メーカーによって微妙に違うようです。ちなみに防汚コートは水、油を表面で弾くので、表面がつるりとして拭き取りやすいというものです。超硬コートはその進化系ですから当然防汚機能もあります。HOYAのSFTコート、セイコーのハイパーアメニティコートなどありますが、最近ニコンが出したシークリアというコートが、多少強いでしょうか。
 最後にセイコーのオーガテックを紹介して終わります。現在唯一(他のを知らないもので)熱に強いといえるレンズです。今までの金属系(無機物系)のコートでなく有機コート(生地と同じ有機素材)を使用。プラスチック最後の欠点”熱”に立ち向かった商品として評価したいと思います。けしてセイコーの回し者ではありません。個人的に思う欠点も合わせ書きます。まず1.67、1.60素材しかない。好みにもよりますが、反射光が赤みがかっている。

ああ、ちなみに紫外線カットはコーティングじゃなくレンズ生地そのものなので、ここでは触れませんでした。

とりあえずこれでこのコーナーは一旦たたみます。仕事中以外に仕事のことを考えるなんて……いやじゃ、いやじゃ。