第2章「束の間の休息」の続きです。
次回は第3章「青天の霹靂」をお送りします。
富山と岐阜は県でいうと隣になりますが、岐阜県自体縦に長いので、家内の友人の住む岐阜市内だと名古屋よりになり日本海に面している富山からは少し距離があります。それでも今回行こうと考えたのは、最近家内を頼って相談の電話を何回も受けていたことと、それに私たち自身行きたかったからに他なりません。
直線距離でもっとも近いのは富山駅から高山本線で名古屋に向かうコースなのですが、地震か何かの影響で事故があったらしく、高山本線は途中で寸断されていました。JRもそれに対処するように米原経由で名古屋に出る列車の本数を増やしたようでした。私たちもそれに従い計画を立てていました。
富山駅と東京のルートは今まで何度も行き来して慣れていますが、富山駅から西の方へ向かうのは今まで数回しかなく、金沢、福井、鯖江といった駅名を目にする度に家内と他愛もなく盛り上がりました。ただ残念なのは、富山を発つ頃から雨が降り始め、岐阜に着くまでの車窓の風景が、どんよりしててあまり代わり映えしなかったことです。それでも時々山中の木々の隙間からわき上がる白いもやが妙に迫力があって、生命の息吹のようなものを感じました。
岐阜に着くと、雨は嘘のように上がり、雲の隙間から日光が差し込んでいました。ただ風が冷たくて、市内をうろうろしていた私たちは、駅ビルの建物の中へ逃げ込みました。新しい部分と古い部分の同居した町並みに興味を持ちましたが、寒さには勝てませんでした。
友人の仕事が終わるのを待って、友人が案内する居酒屋に行きました。その後勢いに乗ってカラオケにいき夜中まで歌を歌っていました。その後予定通り友人の運転する車で友人宅に向かい厄介になりました。
彼女と家内は学生時代からの友人で、20年以上経っても時々連絡を取り合っている。今回電話で相談を受けていたのは、お父さんのことであった。彼女のお母さんは少し前に亡くなり、今お父さんも具合が悪くて入院中…。私たちが厄介になった2階建ての広い家に彼女一人が暮らしている。介護疲れを少しでも癒せればと思いました。
次回は第3章「青天の霹靂」をお送りします。