好きと言って欲しい。

愛を感じさせて欲しい。


あと友達にバレるのが怖かったというのもありました。

普通に女の子を好きでいないと変だと思われる。

バレたら友達がいなくなる。

そんなキモチに負けた僕。


そうして向かう先は他の誰か、というあり得ない選択でした。


好きって言ってくれないなら付き合ってないんだろ?


そんな風に自分を勝手に納得させて。

ユウには何も伝えず。


そうです。

ただの浮気です。



まず最初に同じ委員会の女の子に手を出しました。

11月の下旬のことでした。


これは結局自分も本気になれず。

相手も本気になれず。


一ヶ月で破局。


次に2コ下のすっごい可愛い後輩に行きました。

2月の頭のことでした。


こちらはユウより好きになり。

ユウとの破局を本気で考えたものの。


重たい僕の気持ちに相手が応えられず。


一ヶ月で破局。


こうして僕の高校生活は終わりました。


僕は高校卒業後就職もせず、進学もせず。

フリーターになりました。


バイト先は近所のガソリンスタンドでした。


スタンドのバイトでは寂しさも虚しさも埋められず。


それどころかめちゃくちゃタイプの男の子がいてときめくという始末。




この間ユウとの関係は平行線のままでした。


2ヶ月に一度会う。

軽いエッチ。

「好き?」⇒「別に。普通」


これの繰り返しでした。


もう自分でも何がしたいのかがわかりません。


ただ一つだけ確かなことは確実に女の子への興味を失いはじめた、ということでした。