僕の家は4家族ほど集まってキャンプに行ったり、スキーに行ったり、というのが行事に組み込まれていました。


僕の家族、イトコの家族、小学校の先生の家族。


叔父と叔母も教師をしていました。

父は公務員。

そんな堅苦しい環境にいた割に、中学生で飲酒を決め込んでいるような、あけっぴろげな環境でした。


そんなメンバーに新しい仲間が加わりました。


イトコの友達家族です。


当時僕は中3、イトコは小5です。


その子の名はユウ、といいました。


この年のとき、すでに僕は男の子へと性の興味が移り変わっていました。

なので、もちろん無駄な期待を抱えていました。


第一印象としては色白で可愛いなー、ぐらいでした。


ここのメンバーの子供たちは僕に異常なくらいなついていました。

みんな小学生だったので、中3の僕は手ごろな大人だったのでしょう。


ひざの上は常に取り合い、寝るときは隣の取り合い。


正直言ってパラダイスでした。

人生には3回モテ期がある、といいますが、この時期がまさにそれでした。


このとき何人かの子には手をつけていました。

オナニーを教えたり、フェラしたり。


ですが、ユウだけは何もできずにいました。


ユウは感情を表に出さない子でした。


本気で笑わない、泣くこともない、怒ることもない。


それが気になってしまい、性の興味よりも人間としての興味が初めて勝った子でした。


原因は今でもわかりません。

ですが、今こうして色々思い出すと、すごく真っ直ぐな熱い思いは持っていたんだな、としみじみ思うわけです。