これまで、イグチの仲間、たとえばアミタケのように傘にヒダがないキノコに毒キノコはないとされてきたのが、一気に変わった。このグループに新たな猛毒キノコが二つ現れる。

ドクヤマドリ(Neoboletus venenatus)

(Wikipedia より)

ドクヤマドリ、あの有名なポルチーニの日本名はヤマドリタケ(Boletus edulis) またはヤマドリタケモドキ(Boletus aestivalis)に姿形は似ているが、
 *傷をつけると青紫に変わる
   *柄に網目模様がない
 *苦い(舐めるくらいなら問題ない)
ポルチーニは、傷ついても色は変わらず、柄に網目模様がある。また苦くもない、これらの違で区別できる。

さらに悪いのが登場、こっちは見た目も相当の悪

バライロウラベニイロガワリ

(キノコ雑記より)

このキノコ、欠片を食べて七転八倒したという(バライロウラベニイロガワリ中毒記)がググるとすぐ見つかる。
この記録を読む限り、これは一本でお陀仏になりそう。いままだ毒の詳細など解明されてないが、悪レベルはすでに実証済み。

そしてここで鉄則:

*ヒダのない裏側がスポンジ状のキノコ(イグチの仲間)で、傷つけると青紫に変わるものには手を出さない。

*イグチの仲間で全体がバライロのものには手を出さない。

さておまけでポルチーニの話し
ヨーロッパ人なら泣いて喜ぶポルチーニ、実はヤマドリタケとヤマドリタケモドキ、意外と地域のベテランの目に留まっていない大穴。マニアの狙い目。ウインク

ポルチーニとは子豚ちゃんの意味
傘が広がる前はまさにふとった子豚(下)

(Wikipediaより)

このキノコ、日本でも普通に見かける。山だけでなく公園の植え込みのカシやタブ木の下に出てくるのです。ポルチーニが日本でも取れることがあまり知られていないのか、よくベテランに蹴飛ばされている、かわいそうな子豚ちゃん。運よく見つけたら、薄くスライスして新聞紙の上に広げて乾かすと、アララまさに乾燥ポルチーニの出来上がり。