大航海時代の恋愛小説
【海を越えて訪れた恋 】
第一話
時代は1000年前、場所はスコットランド。
美しい花に囲まれ白い 小屋に住む女ソルグンナは、宝探し/占い/愛の呪術を生業(なりわい)としていた。
彼女は薬草(ハーブ)と民間治療に長けており、相手に触れるだけでその人の未来を見ることも出来た。
妖精バンシーと似た容姿、特有の予知能力から親、親戚はソルグンナの機嫌を損ねないように心掛けていた。
(バンシーとは、死が近い人の家に現れるという女妖精。 アイルランドやスコットラ ンドの旧家には、その家固有のバンシーがいて、故郷を遠く離れて暮らしている者にも、故郷にいる一族の死を伝えたといわれる)
バンシーの話を信じない若者たちから、彼女は占いと惚れ薬で恋を成就させてくれる賢女として評判を得ていた。
「ねぇ。ソルグンナ。 私の未来のだんな様はどんな方かしら。」
訪れた客はソワソワしながらソルグンナに声をかけた。
「あらまぁ、落ち着いて、 お茶を淹れるわ。 今はお付き合いをしている人はいないの?」
ソルグンナはお茶の鍵を開けながら客に尋ねた。
「いたら違うことを占ってもらってるわ。」
「そうよね。 妊娠の可能性があるなら使えない薬草があるのよ。 だから確認したの。 その心配はなさそうだからネロリをメインにカモミールとサフラワー...」
客は真っ赤に頬を染め、ひとこと。
「やっと落ち着いてきたのに・・」
「ごめんね。 ドキドキさせちゃって。 問診のつもりだったから。私はそういう話平気なの」
「あなたは旧家の一人娘、金髪に翠眼。しかも妖精の血を引いている。なんと神秘的で美しいの。 見て。 私は赤毛にグレーの目・・」
「あなたはとても愛らしい素敵な女性よ。あなたのエレメントは髪色に表れているわ。 はい。 情熱の炎をイメージして淹れたわ。」
客に出された銀器には注がれたお茶が揺れている。
「まぁ、なんて綺麗な赤。これが私のイメージだなんて。 嬉しいわ。」
次号に続く。 〈著者:ハーブ魔女アルル)
こんにちはアルちゃんです
船で旅する話が書きたくて色々調べたのがキッカケで最初はレイフ・エリクソンのお話を書いていたの。
また機会があればレイフ・エリクソン目線の物語も紹介します。
といっても殆ど検索したら出てくるお話の内容なのですが…
今回は情報誌の編集をされているチョコねぇ男爵
🍫100万人の女性サポーターさんのひらめき✨で恋愛ものがいいわ💞ということで
ソルグンナ目線のスピンオフになってます。
文字の大きさを考えると文字数が500~777が限度だなー。
しかも11話完結。
大げさな表現だけどディレクターズカットもあるのです
本筋のレイフ・エリクソンの物語が出来上がってたので、この『海を越えて訪れた恋』は約2ヶ月で書き上げました。
チョコねぇさんに提出する前に再度説明を付け加えたりと手直しをしています。
でも、提出後は直せないからモヤモヤするところもあります
ソルグンナは金髪翠眼ですが、バンシーは黒髪で赤い目と言われているのです。
検索すると可愛いキャラクターもいっぱい出てくるのですが文章にすると大半の人は何だか怖いイメージじゃないですか
翠(みどり)の眼にしたのは…
実はバンシーの解説で
バンシーは長い黒髪で緑色の服に灰色のマントを着た女性の姿をしている。
そう私の記憶違いがキッカケでした
私の中では黒髪で緑の服ってケルト人のイメージです
こちらの画像が近いかなぁ…
でもバンシーで画像を探すとみんな怖いのよ💦
ヒィィ
これは美しい方です…
ソルグンナはヘブリディーズ諸島に住む貴族だったようなのですが、ヘブリディーズといっても広いのです…
そこでレイフが流れ着くところで後に登場する人物(今は伏せておきましょうか…)が立ち寄りそうなところを考えて
舞台をアウターフェブリディース諸島のルイス島にあるストーノウェーにしたのです。
もともとピクト人が多く住んでいた地域だと考えたのですが、6世紀以降にはダルリアダ王国が統治してスコット人と融合していったとあるので、
ピクト人、スコット人、ゲール人、ケルト人(一部ガリア人)などが入り混じっているのではないかなー。と考えたのでした
純粋にピクト人としても良かったのですが
謎の民族と言われるくらい情報が少なく
画像を調べてもみんな裸なので想像しづらかったのね…
みんな裸…
『トリスタンとイゾルデ』 ジョン・ダンカン画
私が見つけた画像で唯一服を着てる…
中世スコットランドってそんなに寒くなかったようだけど
北緯41~45度の北海道よりもはるか北の北緯49~61度に位置しますが、その気候は、北大西洋海流(メキシコ湾流の延長)と偏西風の影響により、典型的な西岸海洋性気候の為、冬は緯度の割には温かく過ごしやすい反面、夏は防寒具が必要なほど涼しいのが特徴です。
(https://scotland-life.jp/スコットランドについて-2/#:~:text=北緯41~45度,涼しいのが特徴です%E3%80%82)
とあるのでこんな薄着では過ごせないよなぁ。
と思いました…
いつかソルグンナのイメージ画を描いて
掲載してみますね
画力がないのでいつになるか本当に分かりません…
とまぁ。
まとまりのない制作秘話?となりましたが
この辺で
第二話以降はアメンバーさま限定公開となっております。
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じゃあまたね
アルテアローゼア∅