風呂とコオロギとわたし | Alt.Air White Note

Alt.Air White Note

明日があるさ~明日がある~

虫たちの鳴く声が、今夜も外から聴こえてくる。

湯船に浸かってふと横を見ると、どこから紛れ込んだのかコオロギが飛び跳ねていた。
そういえば、子どもの頃によくコオロギを捕まえて飼っていたなぁ。
虫の命も大切だからと、刺さない大きな蚊が家に入ってきた時も捕まえて外へ逃がしてやったっけ。

今はどうだろう?

何も考えなかったら、疲れてるだなんてそんな理由で排水溝に流して殺してしまうんじゃないだろうか?

まてまて、これって今の社会の構図と似てないか?
若者が職務経験も未来の展望も地位や収入も衰退して久しいけれど、ではそれらを貰ってきた年配層は果たして若者にそれを譲ってきただろうか?育ててきただろうか?

別に若者達の未来を全く心配していない訳じゃないんだろうけど、僕が疲れて面倒がってお風呂場のコオロギを流してしまおうと思ってしまったかのように、多数の若者が沈みゆく船に乗って流されていくのを安全な船からただ眺めているかのような。
自分達はやることやって社会的責任を果たしてきたし疲れたから、後は若者で好きにやってくれ。
今の地位や収入や社会保証を自分が生きてる間に維持できれば、それでいいからと湯船に浸かりながら。

そんなイデオロギーこそ、排水溝に流して若者を泥船から引っ張りあげないと日本のこれからなんてないのにね。
まあ、僕がコオロギを『疲れた』『面倒』なんて理由で見殺しにしようとしたように、元気があってちゃんと考えたりしないと救うなんてことはできやしない。
ってことで期待なんてしてないけど、自分たちの保身を優先することで未来を担う若者の足を引っ張らないで欲しいというのが本音。

そんなことをモヤモヤ考えながら、コオロギを捕まえて窓から逃がしてやりましたとさ。
今夜も良い声で鳴いてくれよ♪