- 傷 -
それぞれの持つ傷の大きさ
人は人として生き
記憶に傷を刻み歩んでいく
傷の大きさは一定では無いのだろう
飼犬が死んだ
それだけで多大な裂傷を負うものもいれば
それ程の事で微細な擦り傷を負うものもいる
それでも確かなのは
傷は必ず癒える
時間による自然治癒か
薬品による人工治癒か
人が故の不思議な力か
傷は癒やす事ができる.
人の傷は不思議なものだ
傷の大きさは他人によって広げられる事もあれば
極細かなところまで狭める事すら出来るのだから.
見えずとも
そこに傷はある
見えずとも
傷は広がっている
見えずとも
傷は癒えている
記憶に存在する傷は誰しもがもっている
例え大きくとも小さくとも
誰しもが持っている
それは
時おり泡となって浮き上がってはくるが
その手に掴み取ることはできない.
見えず手に取ることも出来ずとも
傷は存在し 癒えている.