劇場版『his』 渚が別人格で登場っって・・?! 宮沢氷魚くんは良かった! | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

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劇場版『his』を観てしまったガーン・・感想?

 

配役に不満--特に、渚役の季節?(以下も呼び捨て!)

のルックスや印象と倉悠貴くんがドラマ版で築き上げた

イメージとの落差があり過ぎて、まずそこから入っていけない

気がしていた。

 

12月29日付けの記事に書いた予測

 

『ドラマ版で描かれていた、

美しくも儚い純愛の世界

に対して、映画版は(予告を観ただけの感想だが)

それを無理やり現実に引き摺り込み、ドラマ版で

大切に育て上げた『美』をわざわざぶち壊し

ドラマ版の世界を無かったことにしている気がした。』

 

が、いみじくも当たってしまっただけでなく、なんだあの

季節の チャラ男 ぶりは・・!

 

あれは  じゃない

 

ドラマ版の渚は、映画版では何故か同名の

別人

として登場していた。

 

映画版『his』 あらすじ

ゲイだと思われるのが嫌でひっそりと生活している

井川迅(宮沢氷魚)の前に、別れた恋人の日比野渚

(藤原季節)が6歳の娘・空を連れて現れる。

迅はしばらくここで住まわせてほしいと言う渚に戸惑うが、

空は迅に懐き周囲の人々も三人を優しく見守るようになる。

ある日渚は、娘の親権を妻と争っていることを明かし、長年

抑えてきた迅への思いを告白する。

 

ドラマ版で、同性を好きになってしまうことへの苦悩を

繊細に、美しく演じていた倉くんの渚は、消えてしまった・・

季節の演技には共鳴しないし、シンパシーも感じない

 

宮沢氷魚くんが、迅の葛藤を自身のもの

として理解を深め、迅という人物像をリアル

な存在にし、ドラマ版の草川直弥くんが

描いた迅が成長した姿だと、違和感なく

受け入れることができたのとは対照的だ。

 

ドラマ版と別の話として作るなら異論は無いが『その後の物語』
なのだから、少なくとも渚の人格の変更に関しては、私の許容
範囲を大きく超えるものだ。
 
さらに--そもそも渚は、いつから男性も女性も
愛せる体質になってしまったのだ???
女性と結婚して子どもがほしいから???
--それができるなら、始めから悩む必要
なんてなかったはずなので、そもそもの
物語のコンセプトを否定することになる
 
加えて、それならば、映画版では『his』というタイトルに
する必要はないし、
タイトル自体、使ってはいけないと思う。
 
ドラマ版と同じ、今泉監督が映画を撮っているのに、いったい
何が起こったのだろう??
 
ドラマ版で流されていた印象的なギターのメロディが一部
使われていたが、ドラマ版の切ないシーンを想起させる
そのメロディを耳にして、こんな映画に使われるなんて、
と、悪い意味で悲しかった。
 
メーテレドラマ 『his』
 
LGBT問題を描きたくて仕様がないのだろうか--
LGBTなどの冠をつけて物事を描いては
いけないと思う。
偏見を失くそうとして逆に偏見に意識を
向けている。
 
例えば恋愛ドラマを、いちいちこれはLでGであれはBで・・
なんて意識して作るかということ。その意図が透けて見えたら
うざくて誰も観なくなるだろう。
 
繊細なテーマを扱う時は、気をつけて
ほしいものだ。
『おっさんずラブ』(牧春版)が年齢男女問わず支持された
のは、男×男の恋愛も、普通の男女の恋愛と何ら変わら
ない形で描いていたことに加え、繊細なテーマだからこそ
台本が、誰も傷付けない優しさという『取り扱い注意』
の注意書きをしっかりと守っていたからだと思う。

 

好かったのはひとつだけ--宮沢氷魚くんの演技!

それだけが好い意味で浮いてしまったなんて・・彼が気の毒。

 

ああ、文句が止まらない・・ので、終わりにします。。。
 
映画『his』  宮沢氷魚