Zverev Stuns Murray
昨日、フルセットの末、ナダルに敗れたアレックスくん。
そのアレックスくんも、ツベレフ陣営に陣取り、たった今まで繰り広げ
られていた兄、ミーシャの試合を見守っていた。
10歳年下の弟の眼前で、最後まで集中力を途切れさせることなく、
これぞテニスの王道!!
とさえ思わせる、マレーのお株を奪うようなプレーを終始貫いてみせた。
トータル 118回 ネットプレーを仕掛け、うち 65回成功させた(55%)。
対してマレーは 29/44
マレーをコントロールし、散々走らせるそのスタイルは、いったいどちらが
世界No.1プレイヤーなのかと疑うほど。
コートを縦横無尽に走り、対戦相手を翻弄する、その結果世界王者
といえど、自分のテニスができなくなる--
つい昨日まで、どれだけ素晴らしいショット、ボレーやエースを決めて
いようが、とれだけ敵を圧倒するプレーをしていようが、そんなの
関係ねえ??!
相手がミーシャのようなプレーを確実に決めてくれば、形勢は一気に
逆転する、というお手本のような試合だった。
どのような選手でも、今日のミーシャのような試合をすれば
無敵
である。
ツベレフ陣営にいるアレックスくんを、カメラが何度かアップで映し
出していたが、2-1で迎えた第4セットの最後のサービスゲーム
が始まるまでは、終始不機嫌に見える表情をしていた。
やはり、いくらリードしていても心配だったのだろう。
表情だけでは、彼の真意が読めず、内部を視てみた--すると
負けん気の超強いこの弟の本来の性格は、とてもとても優しい
ことがわかった。
試合はゲタを履くまで判らないという通り、最後まで心配だった
のだろう。
今まで、弟の方ばかり応援していて、兄の事はあまり知らなかった。
こんなに素晴らしい選手だとは・・・
準々決勝で、錦織と当たるのか、フェデラーなのか知らないが、
頑張ってほしい!!
