仲間意識を持つこと、命の尊さ－－
長発に教えられたことは、故郷に暮らす家族への思いへと繋がった・・
武士社会に寿三郎の幸せはないことを説いた長発は、心から彼の
行く末を心配していた。
命と引き換えに得るもの－－武士である彼にはあっても、一庶民
として生まれた寿三郎には何もないことを、彼の言葉に耳を傾け
れば自ずと理解できた。
幸いにも、命を失うことはなかった寿三郎－－
心配しているであろう両親の元へと、無事戻ることができたのだろう。
一方、長発はどうなったか－－
故郷に帰った寿三郎に、彼の行く末を知る術は無かった・・
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Ｍさんと、息子さんの前世と思われる物語は、ここまで－－
江戸から明治へと移り行く激動の時代－－物語の舞台は、以前掲載
した『空の彼方に①～㊵』 に続いて、２度目である。
枠を広げれば『鑑定依頼①～⑬』 も入る。
個人的には、幕末に関して知らないことが多く、前世で視て研究する
必要に迫られるが、十分な知識は得られていない。
詳しい人からみればあり得ない、と思われることもあるだろう。
なので今回も、前世を視つつ、舞台の背景についてできる範囲で検証
してみた。
次回からは、その検証結果を載せていこうと思う。
