幕末を駆けた青年(11) 身体能力 | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

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占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

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寿三郎という人物は、はっきりいって剣の腕前事体はそこそこだった。

師範はそれを百も承知で、京都に送り出している--

なので、知らぬは当人ばかりなり、ということになる。


ではいったい、彼のに着眼したのか・・?


--剣術は大したことないにも拘らず、時に、腕の立つ先輩に勝って

しまうことがあった--理由は、彼の度胸と思い切りの良さ


故郷の村でも、周囲の目や思惑などに頓着することなく、自分のしたい

事を通してきた。それが、彼の戦う姿勢に表れる。


--とはいえ、技術レベルを上げるほどのことではないので、選ばれた

エリート達と比べれば、剣術に関してはまったくの落ちこぼれであるこ

には違いない。


が、加えて彼には、師範が無視できないある能力があった。

それは、身ごなしが軽く、足が非常に速かったこと

--現代なら、スポーツ分野でかなり活躍したかもしれない・・彼の

その身体能力を、無視することはできなかった。


剣の腕前に秀でた者ばかりでなく、彼のような異色だが、何かやってくれ

そうな剣士が、一人くらいいても面白いかもしれない、そういった期待、

プラス遊び心から彼を大抜擢しようと考えたのだ。



--そんな想いが池田に通じただろうか・・?否--師範の想いなど

知る由もない彼は、彼独自の思惑から、師範と全く同じ視点で、彼の

特性を見抜いたのだった・・