幕末を駆けた青年(8) 京都へ | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

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占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

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彼らが招集されたのは、そもそも何処から、誰の指示に由るものなのか--

師範はただ 『お上』 の命としか告げなかった。


いったいどこへ向かい、何をするのか・・・剣士が集められた以上、命を懸ける

つもりがない者は、辞退しなければならない--

が、武者震いはしても、辞退する者はひとりもなかった。


寿三郎も、もともと家業に興味はなく、親孝行をしようという殊勝な思いもなかった

ため、例え反対されたとしても、要請に答える意志は揺るがなかった--




--数日後--夜の港に1艘の船が停まっていた。 身の回り品のみを携えた

数名の若者たちが乗り込んだその船の向かう先は


京都


これから直面することになる波乱の行く末を、寿三郎はこの時予感していただろう

か・・?

答えは否--噂を聞いてはいても実感は無く、それどころか浮き立つような喜びを

胸に、都へと船出した・・・