慟哭したくなるような哀しみは、とてつもない怒りから始まっているーー
集団で、ある村へ向かうのは 報復 するため・・
ーー剣を手に、女性も、子どももーーー全ての命を絶っていった・・・
しかしーー前世の男性は、決して命を絶つという行為を望んでしているわけではない。
むしろ、泣きたくなるぐらい悲しいことだったーー
時代も、国もわからない。
ーーー日本でないことだけは確かだったし、何百年か前ーー古い時代のようだったがーーー
ちゃんとした映像も、ストーリーもほとんど見ることができなかった。
もし見えていたなら凄惨な光景だったろう・・
ーーーしかし 見えなかった のではなく
前世の男性の、嘆きが、悲痛な想いが うわっと感じられ
心の内が見えてしまった時
それ(殺戮の場面)を見たくないーーーという拒絶心が強く働いたため
敢えて見ることをしなかったので見えなかった、とも言えるかもしれない。
この前世があったために、ビョルンの今生において、身内(両親、妻など)との縁が
薄くなってしまったのだろうかーーそれが背負った カルマ なのだろうかーー
そう考えた。
前世での行為は、確かに間違っているし、怖ろしい行為である。
しかしながら、だから
ソウル
も汚れて、間違ったものであるという結論になるだろうかーー?
どんなカルマを背負っていようと
私が感じた前世の男性の、失った者たち(妻や子どもたちだろう)に対する
純粋な愛情、強烈な想いは、誰しもが持っているはずの
美しいソウル
ーーこの単語が正しいかどうかわからないが、今回の前世を語るうえで
この単語以上に相応しい言葉は見つけられないーー
となんら変わりないのではないかーーー
それを傷つけられた時、奪われた時、報復を考えるのは、勿論正しいことではないだろう
が、同時に、深い愛情に裏打ちされた善良な人ならば、ごく自然なことで
逆に、その人の愛が深ければ深いほど、それを強く考えるのではないだろうかーーー
前世の男性の、報復行為がつらくて悲しくて仕方がない
ーーー狂いそうになるほどの怒りと哀しみの狭間で それでも実行しなければならないーー
そんな心理を知った時、やりきれない思いと共に
ビョルンの今生での美しい容姿に勝るとも劣らない美しいソウルを感じていた・・・
