昨日書いた指輪だがーー
私は指輪に、あるこだわりがあった。
それは、婚約指輪を選ぶ時から
所謂、石にカットの施された立て爪のダイヤモンドには全く興味がなく、飾りもカットもない
しかし サイズだけは大きい 石だけがごろんとリングに乗っかっただけの指輪が好きだった。
その時は夫の精一杯の額で、さすがにサイズは小さかったが、少なくとも望み通りシンプルな
赤い石 を手にすることができた。
それ以降現在に至るまでも、選ぶのはそういったタイプの指輪で
それをずっと大切に使っている。
その指輪をすると何故か心が満たされ、いくつも買い足す ということも決してない。
さらにーー別に前世の話に合わせているわけではなくーーその指輪も、薬指ではなく
絶対 中指 と決めていた。
さすがに婚約指輪は薬指用に作ってもらったが、その後に買った指輪は
初めから中指のサイズに合わせていた。
ーーーもしかしたらというより、かなり高い確率で今回の前世の男性の好みを
今生に引き摺っているのだろう。
ただ、この前世を見るまでは、自分のそんな好みが何かに関係しているなどとは
思いもしなかったが・・・
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バロン
という単語が視えた(聴こえた?)
ーーバロンと聞いて思い浮かんだのは、英国 の貴族の爵位ーー男爵
しかしはっきり示されたのは、舞台は
フランス だ、ということ。
ーーー服装を見ても、それっぽいのでそうなんだろうけど・・
??と思いつつ、先へ進んだ。
それにしてもこの男性、将校らしき軍服を身に付けてはいるが
どうやら、実際に戦場に出向いたことがないようだ。
確かに最初に見えた映像も、緊張感のない、何かこぢんまりした部屋で
くつろいで座り、笑顔で仲間?と談笑する姿だった。
ーー画面替わって、大きな窓の前にぼんやり立つ男性。
窓から見える景色を、心ここにあらずといった感じで眺めている。
困惑ーーー途方にくれた感情が覗える。
沸き起こる慶びの声とは裏腹な、曇った瞳に映ったのは
出産を無事済ませた、若い女性の姿だった・・・

