ローブを纏った修道士のようなK氏の前世。
TV画面に映る氏が、インタビューを受けている。
答えようとした時、氏の瞳が不意に光った。
ーー質問に対して、思考を巡らす真剣な眼差しが
答えを求めて上目遣いに鋭く煌めいた瞬間だったのだが・・
ーーそれは、仮の姿ーー聖職者のスタイルーー
を選んだ(もしくは強いられた)K氏の前世の男性
が、真の正体を知られまいとしてローブを目深に被り
上目遣いに周囲を警戒するその瞬間の表情だった。
時代は中世ーー
聖職者の姿はしていても
実は乗馬の名手であり、剣の腕前も凄いーー
それが本当の姿。
ーー何故、正体を隠しているのかわからないが
K氏の前世から導かれた言葉が
怒り と 使命
だった。
廃墟のような建物に集まる集団
放たれる火・・・
見えたのはそこまで・・
相変わらず消化不良だが、非常に強いK氏の意志
を感じた前世だった。

