被災地の犬 | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

前世の記憶 ~Past Life Memories~

占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

他 映画、音楽、スポーツ関連記事も書いています。

最近の報道は、深刻な津波被害から

原発事故へと急激にシフトしてきた。


被災地の方々には二重三重の試練となり

悲しいというより口惜しいような苛立ちを感じるーー


原発事故に関しては、被災地の住民ではない

私などの地方(岐阜)にも関係してくることだから、それこそ

他人事ではないがーー



カタストロフィ

その光景を目にするたび

何故こんなことになってしまったのかーー

という疑問が頭を廻る。


自分が被災したわけでもないのに

人生最大最悪の出来事に思える・・・




連日被災地を報道していた番組の中で

どの局か覚えてはいないが、被災地に留まる

2匹の犬 を偶々捉えた映像に出会った。


一匹の大型犬、もしくは中型犬

(犬種については知識がないのでわからない)

が、テレビカメラに近づいてきた。


痩せているようには見えなかったが、泥だらけだ。


カメラが犬を追いかけていくと、死んだように横たわる

もう一匹の別の犬のところにやってきた。


その犬は、泥だらけの犬が

励ますように身体をこすりつけると、首から上を動かした。


親子なのか兄弟なのかーー友なのか・・・

どんな関係かはわからないが、泥だらけの犬は

再び身体を力なく横たえた犬の側に座り

そこから動こうとしない。


撮影者は


『この犬(横たわった犬)を守っているんだ。

 近づくな、と云っているんだ』


と話したが、私はその時まったく違うことを考えた。

そして、撮影者を腹立たしく思った。


泥だらけの犬が、足元に溜まった泥水に鼻を付けたのを

見たからだーー


喉が渇いているーー!


人間には、食料が届くが

見捨てられた彷徨う被災犬には、何もないのか・・・?


油混じりの津波の去った跡に、渇きを潤す清らかな水など

ないだろう。


何故この撮影者は、喉の渇き、そしてお腹も空かせているはずの

犬の辛さが判らないのだろうーー


ーーこの2匹さえ救えないのかーーー?


取り残された動物たちを、どうしたら救えるのか・・