『神の木』と崇める、その木を見た途端
恐ろしい速さで様々なことが見え始めたーーー
そこは
アフリカーーー
褐色の肌ーー
(黒ではない、濃いオレンジのような明るい肌の色)
14歳の少女だった。
くるぶしに、きらきらしたリングを付けている。
よく張った腰・・・肉体は若さに溢れ
凄まじいスピードで密林を駆け抜けるーーー
彼女が地上に火を熾(おこ)す時
それは占いであり、呪(まじな)いである・・・
と、同時に夜空を見上げ
驚異的な速さで、星の動きを計算している。
その計算結果を、常に自分の行動に結びつけている
とても頭の良い少女ーーー
そのためか、どうやら部族(?)の頭脳
を担っているらしい。
それにしても
焼けるような肌色の、なんと魅惑的なことか・・・!
ーーまさか、アフリカの前世があるなどと
想像だにしていなかった。
遠い遠い国の、縁がないと思っていた
世界が急激に身近に、そして
縁がないと思っていたからこそ新鮮で
瞬く間に魅入られた・・・


