おはようございます😃

「積ん読解消コンサルタント」の浅井真美世です。


11冊読めるかなチャレンジ」は、去る131日に目標の1000日を達成しました。

そして、師匠である望月俊孝さんの計らいで、ヴォルテックスのセミナールームで、

念願の「達成記念講演会」を開催し、たくさんの方に参加いただきました。

これらすべては、皆さんの応援のおかげであると、心より感謝しております。


そして、86日よりFacebookおよびnoteにて、「本を語る」100100冊チャレンジを始めました。

こちらでは、15日遅れで発表していきます。


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「本を語る」100100冊チャレンジ 第41


❶[1BOOK]

「戦争と外交の世界史」

出口治明 日経ビジネス人文庫  202281


❷[3POINT]

①「はじめに」

他者を支配したいという欲望

「戦争は政治的手段とは異なる手段をもって継続される政治にほかならない」

(クラウゼヴィッツ『戦争論』)

この文節から「戦争とは血を流す政治であり、外交とは血を流さない政治である」と言う言葉が、広く人口に膾炙しています。条約とはまさに外交の申し子なのではないでしょうか。


②ドイツにとって第一次世界大戦の終わりとは何であったか

ヴェルサイユ条約はドイツに対して過酷すぎた

1919年の6月に講和会議の結果がヴェルサイユ条約としてまとめられ、ドイツは調印を余儀なくされました。ドイツではヴェルサイユ条約と呼ばずディクタートと呼びました。「強制的に書き取らされたもの」の意味です。一切の反論が許されず、押しつけられたものだからです。条約の内容な想像以上に厳しいものでした。

賠償問題は、1921年に連合国のロンドン会議で決議され、ドイツに1320億金マルクの賠償が課せられます。この金額を今の日本に当てはめると、国民一人当たり約1千万円と言う過酷なものでした。どう考えても無茶な天文学的数字です。


③フランクリン・ルーズベルトは第二次世界大戦後の世界の再建を真剣に考えていた

☆21世紀の今日までルーズベルトがつくり上げた世界秩序は機能している

ルーズベルトの大西洋憲章に始まる、IMF・世界銀行、国際連合の理念と組織に関わる構想は、冷戦という武器なき外交戦争を耐え凌ぎ、戦後七十数年、地球上に世界大戦を勃発させなかった最大の防壁になっています。このことは、ルーズベルトがウィルソンを他山の石として作り上げた新たな世界秩序の枠組みが、いかに堅牢なものであったかと物語っています。


❸[1ACTION]

[実行すること=自分との約束]

歴史を多面的に捉える訓練を積む。


[思いついたこと]

60歳を過ぎてから、それまで苦手だと思っていた「世界史」にチャレンジしました。教科書的に通史を読むだけでなく、本書のように、いろいろな切り口でまとめられた本によってようやく、世界史の大きな流れを掴むことができてきました。1冊の本を暗記するより、何冊もの本を読んで、「あ、これは他の本にも書いてあった」「これはもう覚えているわ」というような体験を積み重ねることで、理解はより深まり、記憶にも残ります。

回りくどいやり方だな〜と思われるかも知れません。これこそが「リタイア生活」の醍醐味でもあります。ゆっくりじっくり、味わいながら読んでいく〜速読とは真逆のように思えるかもしれませんが、脳の活性化という点で考えると、一気にたくさんの暗記をするより、毎日コツコツ続ける方が効果的だと思います。実はすでに、速読を勉強する以前から「書き写し」と「音読」の実践を続けているのです。


[そして]

稀代の読書家である望月俊孝さんとその4C速読法に出会って、毎日の速読と多読に挑戦して、1000日間の継続という、自分でも信じられない結果を残しました。すべては自分自身のため、「三日坊主」だった自分がどこまでやれるか、という挑戦だったのですが、SNSへの発信という仕組みのおかげで、多くの方々の応援・支援をいただきました。私が活動を続けることによって、同世代だけでなく、続く世代の方々に、知らず知らずのうちに勇気を与えていたようです。

最近は、リアルの講演会やセミナーに出席すると、あちこちで声を掛けられることが多くなりました。私の知らないところで、影響を受けた人たちが存在するのだと、思い知らされます。本を読み、文章を書くことは、孤独な作業ですが、発信のその先にいる人々を意識して、単に続けるだけでなく、工夫を重ね、進化させていこうと、改めて思います。「脳は死ぬまで進化する」この言葉を信じて。


❹[1episode]

理念のある者とない者が交渉した場合、理念のある者のペースになりがちである

ここで言う理念とは、筋の通った考え方とか納得がゆく理屈と考えても、あるいはもっと高次元の思想や信仰と考えてもいいかと思います。どのようなテーマの交渉ごとであっても、明確な理念が示せる側が有利であると言うことです。

ナポレオンが敗退した後で開催されてウィーン会議のフランス代表、タレーランの正統主義を思い出してください。

「いま必要なことは、すべてをフランス革命以前のヨーロッパに戻すことである」

このタレーランの理念に、ウィーン会議の参加国はみんな説得されてしまいました。

いずれにしても人間は、どのような場合であっても筋の通った理念で一貫して主張されると、ついつい納得してしまいがちなのです。

理念は僕たちの日常の仕事の上でも、必要不可欠です。そのとき、何を言うべきかは大切ですた、それと同時に何を言わないでおくかも重要なことです。そして言うべきことの順序も考える必要があると思います。