おはようございます😃
「積ん読解消コンサルタント」の浅井真美世です。
「1日1冊読めるかなチャレンジ」は、去る1月31日に目標の1000日を達成しました。
そして、師匠である望月俊孝さんの計らいで、ヴォルテックスのセミナールームで、
念願の「達成記念講演会」を開催し、たくさんの方に参加いただきました。
これらすべては、皆さんの応援のおかげであると、心より感謝しております。
そして、Facebookおよびnoteにて、「本を語る」100日100冊チャレンジを始めました。
こちらでは、15日遅れで発表していきます。
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「本を語る」100日100冊チャレンジ 第34日
❶[1BOOK]
「世界史としての日本史」
半藤一利×出口治明 小学館新書280 2016年8月6日
❷[3POINT]
①「日本は特別な国」という思い込みを捨てろ!
☆日本は周回遅れの国だった
伝統と文化がどうとか、技術が世界一だとか、美しい日本だとか、こういう話ばかり聞かされているので、日本はずっと世界をリードしてきた国であるかのように考えている人がけっこういるんじゃないですかね。しかし、世界史のなかに日本の歴史をきちんと位置づけた場合、そんなに日本ってすごい国だったのだろうかと思うんですね。(半藤)
②日本が負けた真の理由
☆日本人は総力戦を理解していたか
現在の日本がなぜ世界をリアルに認識できないのかといえば、あまり勉強していないからです。数字で見れば日本の大学進学率はOECD平均に比し、10ポイント以上も低いのが現実です。僕は日露戦争から第二次世界大戦に向かうプロセスのなかでは、第一次世界大戦の影響が非常に大きかったと思っているのです。この頃から、日本は世界についていけなくなったのではないでしょうか。(出口)
③日本人はいつから教養を失ったのか
☆キャッチアップの時代は教養が邪魔だった
みんなろくに勉強していないのになぜ戦後経済がうまくいったのかというと、それはアメリカに追いつけ、追い越せというキャッチアップモデルだったからです。
アメリカの真似をして吉田茂が敷いたレールに沿ってがむしゃらに働くだけなら、勉強してよけいなことを考えるのはむしろ邪魔になるのです。簡単に言えば、吉田茂のグランドデザインが時代に合っていて優れていたということでしょう。
❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
[思いついたこと]
すでにご存知かと思いますが、私は出口治明さんの本をたくさん読んできました。集中的に読むことによって、出口さんの考え方や使う言葉など、かなりインストールできたのではないかと思います。学ぶことは、真似ることから始まる。しかし、どうしても真似できないところがあります。それは仕事のキャリアであり、読書の量であり、旅の回数であり、それに注ぎ込んだ時間です。
[そして]
その著書を読むたびに、自分の「教養の乏しさ」に気づかされるのです。けれど、「目指す」ことだけでも価値はあると思います。何より、出口さんは学者ではなく、歴史マニアが高じて本まで書いた点です。「世界史の中の日本史」「世界の中の日本」という視点をいただいたのが、いちばんのご恩です。一介の普通の主婦である私ですが、大きな視野を開いていただきました。改めて感謝いたします。
❹[1episode]
☆あとがき(半藤一利)
対米戦争下の日本で、ひそかにささやかれ大いに語り継がれた小ばなしがありました。
《日本の東條英機首相がイタリアのムッソリーニ首相とつれだって、ドイツの首都ベルリンを訪問したとき、ヒトラー総統は二人を自分の専用機に乗せて、ベルリンの空の守りがいかに鉄壁であるかを見せびらかした。
そのとき、ヒトラーは人気とりのため衣料キップを山ほども空から撒いた。ならばとムッソリーニも負けずにイタリアの名産のレモンを沢山撒いた。ところが東条は何も用意していなかったのでどうしようかと考えあぐねていたら、ヒトラーの副官が東条の耳にそっとささやいた。
「あの二人を飛行機から突き落とせば、ドイツ国民は全員が大喜びしますよ」》