おはようございます😃

「積ん読解消コンサルタント」の浅井真美世です。


11冊読めるかなチャレンジ」は、去る131日に目標の1000日を達成しました。

そして、師匠である望月俊孝さんの計らいで、ヴォルテックスのセミナールームで、

念願の「達成記念講演会」を開催し、たくさんの方に参加いただきました。

これらすべては、皆さんの応援のおかげであると、心より感謝しております。


そして、Facebookおよびnoteにて、「本を語る」100100冊チャレンジを始めました。

こちらでは、15日遅れで発表していきます。


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「本を語る」100100冊チャレンジ 第29


❶[1BOOK]

「逆境を生き抜くための教養」

出口治明 幻冬舎文庫691  2023530


❷[3POINT]

①プロローグ〜人生最大の逆境

支えになったのは「知の力」

逆境にさらされたとき、「挫けないよう気持ちを強く持たなければ」と自分を鼓舞する人は多いでしょう。いつまでも立ち直ることができない自分を「弱い人間だ」と責めてしまう人もいると思います。

気力や精神力はたしかに大事です。でも、それに加えて重要なのは「知力」だと、僕は思います。「教養」といってもいいでしょう。


②やりたいことがあれば、立ち直れる

「落ち込まずに済む知力」を手に入れた

幼い頃といちばん違うのは、人生経験や読書などを通じて知恵や知識が身につき、物事をよく考える力がついたことでしょう。

「落ち込みを克服する精神力」ではなく、「落ち込まずに済む知力」を手に入れたことが、僕にとっての成長だったのだと思います。


③生き残りに必要なのは「運」と「適応」

やるべきこと・できることを続けて幸運を待つ

目の前の逆境は、次の順境へ向けた準備期間だと考えればいい。そう心得てやるべきこと・できることを続けて、状況が転じるのを待つ。運は人間の力でコントロールできませんが、適応には関与の余地があります。


❸[1ACTION]

[実行すること=自分との約束]

「運命を受け入れてベストを尽くす」


[思いついたこと]

最近は、街を颯爽と走り抜けていく「電動車いす」の方をよく見かけます。腰を痛めて以前のような速さで歩けないため、イライラしている私には、とっても羨ましい光景です。しかし、「障がいを持つ」ということは、できれば避けたい事実ではあります。本当に羨ましいのは、「事実を受け入れてベストを尽くす」ことができたという事実の方だったのだと、気づきました。


[そして]

自分が、そのような状況になったとしたら、果たして「受け入れる」ことはできるのだろうか? この半年、精神的逆境を経験し、弟の死を受け入れることすら、こんなに時間がかかりました。しかし、この本だけでなく、復帰後、精力的に著作を発表される出口先生の姿を目の当たりにして、自分の弱さ、甘さを痛感しました。なってみなければ、わからない。やってみなければ、わからない。どんなことでも、まず「受け入れる」ことが大事。それから行動を決めればいいのです。受け入れる勇気をいただきました。


❹[1episode]

運命を受け入れてベストを尽くす

僕はアスリートではありませんが、障がい者となってからは、やはりいろいろなことをあきらめました。

最初にあきらめたのは、自分の足で歩くことです。理学療法士の先生から「歩行訓練を続けても、退院までに外を自由に歩けるようにはならない」というファクトを示され、リハビリの時間をほかのことに使うために、電動車いすに乗ることを決めました。

左手で書く練習を始めたのも、まひした利き手を使うことをあきらめたからです。

残った能力を最大限に生かして、右半身まひという逆境に適応するだけのことです。

その一方で、言語障がいという逆境については、何も「諦めて」いません。いまはまだ言葉が不自由ですが、一所懸命にリハビリに励めば、必ず以前のように話せるようになると思っています。もちろん、それは僕の勝手な思い込みではありません。僕を診てくれた医者が「言葉は取り戻せます」と専門家として言ってくれたので、これはファクトに基づく判断です。

僕にとっては「あきらめる」は、「運命を受け入れてベストを尽くす」ことと同義です。

それは精神論ではなく、最も合理的な、逆境の乗り越え方なのです。