
3月11日の大震災後、
吉村昭の「三陸海岸大津波」を読んだら、
何回目かの吉村昭ブームが来てしまい、
以前買った文庫本などを読んでいる。
今読んでるのが、「関東大震災」で、
これはこれで、あの震災後だと、
身近すぎて、なかなかの問題を含んでいる。
そして最近、やっと奥さんの作家・津村節子が
吉村昭の最期の日々を描いた「紅梅」を読んだ。
闘病の最期に、吉村自身がカテーテルを抜いたという
そのエピソードが有名になっているが、
作家同士の結婚生活が淡々と書いてあり、
非常に面白かった。
吉村が病気を仕事関係に最後まで隠したことで、
そのため恩ある人の告別式にも出られなかったなど、
周りが苦労したことなども、多く描かれている。
また吉村が津村節子にものすごく惚れていたと思うところが、
随所にあった。若い頃から、美人だったし。
吉村昭のように、史実を資料と証言を集めて書いていくことが、
何と言うジャンルに属するか分からないが、
いつ読んでも面白くて、ゾクゾクした。
そして、その執筆の一端を少しでも覗くことができるのが、
この「紅梅」だと思う。
