秋季つれづれ-DVC00212.jpg

3月11日の大震災後、

吉村昭の「三陸海岸大津波」を読んだら、

何回目かの吉村昭ブームが来てしまい、

以前買った文庫本などを読んでいる。

今読んでるのが、「関東大震災」で、

これはこれで、あの震災後だと、

身近すぎて、なかなかの問題を含んでいる。


そして最近、やっと奥さんの作家・津村節子が

吉村昭の最期の日々を描いた「紅梅」を読んだ。

闘病の最期に、吉村自身がカテーテルを抜いたという

そのエピソードが有名になっているが、

作家同士の結婚生活が淡々と書いてあり、

非常に面白かった。

吉村が病気を仕事関係に最後まで隠したことで、

そのため恩ある人の告別式にも出られなかったなど、

周りが苦労したことなども、多く描かれている。

また吉村が津村節子にものすごく惚れていたと思うところが、

随所にあった。若い頃から、美人だったし。


吉村昭のように、史実を資料と証言を集めて書いていくことが、

何と言うジャンルに属するか分からないが、

いつ読んでも面白くて、ゾクゾクした。

そして、その執筆の一端を少しでも覗くことができるのが、

この「紅梅」だと思う。