アメリカは9月第一週目の祝日、レイバーデーで三連休。
遠出されたお宅も多かったのではないでしょうか?
我が家の子供たちは土曜日に補習校があるので、日曜〜月曜の1泊2日でペンシルベニア州にキャンプを計画していました。
ただ残念ながら息子は本人希望で不参加。
猫と留守番&TOEFL自宅受験を選びました😅
というわけで、先月のワシントンD.C.につづき、今回も娘と夫と私の3人旅。
予約したのは自宅から車で4時間超かかるペンシルベニア州立のキャンプ場です。
ただ週末の天気予報、この地方は雨予報。
雨キャンプ、どうすっかねー…とテンション上がらない中、とりあえず準備して10時過ぎに出発しました。
というのも今回の旅のメインはキャンプではなくコチラ。
フランク・ロイド・ライド設計の邸宅、ケンタックノブの見学。
昨年、同じ地域にある落水荘とポリマスパークには来訪していますが、時間が足らずにこのケンタックノブだけ未訪だったのが心残りで。
調べたらケンタックノブから車で5分程度の場所に州立公園のキャンプ場があったので、邸宅見学と合わせてキャンプに行く計画を立てたわけです。
オハイオ出た時は曇り空でしたが、ケンタックノブ到着と同時に雲行きが怪しく…
ケンタックノブのビジターセンターでツアー予約時間のグループが呼ばれ、小型シャトルバスに2、3分ほど乗って建物まで移動します。
そしてバスを降りた途端に
見事に土砂降り☔️スタート。
こんなドンピシャのタイミングで降るかー??
てくらい。雨のお出迎えでした。
こちらが玄関。
この左手は、軒のある車寄せ
この邸宅は1953年、ペンシルベニア州のユニオンタウンでアイスクリーム製造を営むHaganさんご夫妻の依頼でライトが晩年に設計した建物です。Haganさんはこの近くにある落水荘が大変お気に召して、ライトに自分たちの家の設計を直々にお願いしたそうです。
Haganさんご夫妻が30年住んだのち、手放してイギリス人が買取り、10年くらいは別荘で利用していたのかな?今も所有者はその方だと思います。
建物内部見学ツアーに参加しましたが、残念ながら内部の写真撮影は不可のため写真に残せませんが、床は落水荘と同じような石のフローリングで床暖房システム。
冷房はなく夏場は自然に空調が保てる工夫をした設計になっています。
そしてこの設計のコンセプトは六角形。
正三角形にも分割できるこの、内角120度のヘキサゴンのバランスが絶妙〜に使われている内部設計でした。
また、ライト設計でよく見られるジャパニーズテイストのインテリアはこの邸宅ではあまり採用されていませんが、旧帝国ホテルで使用していたカトラリーのレプリカや、ヘキサゴンのチェアは展示がありました。
バルコニーからは眼前に広ーい庭と森。
このバルコニーに面した右手にリビングとダイニングが一直線の動線で配置されています。
このダイニングがとっても洒落ていて居心地よさそう。
ツアーガイドさん自身もこの建物で1番好きな場所と言っていました。
実際に近年まで人が暮らしていた建物ですし、間取りもそれほど豪奢な作りではないので、ついついここでの毎日の生活の様子を想像しちゃいます。
ちょっと庶民には買えないけど、豪華仕様のモデルルームを見ている感じ?
こんなところに住めたら素敵だろうなあ、なんて妄想が膨らんでしまいます😅
ちなみにバルコニーの庇にも六角形。
晴れた日はこの穴から六角形の日差しが差し込むそうです。
この日は穴から雨がザーザー降り注いでいました💧
建物内の見学の後はフリー解散。
ケンタックノブの敷地は広大なので散策コースもあるのですが、雨が強くて無理そうなので、周りをちょっとだけ歩いてみました。
六角形の庇を外側から見たらこんな感じ。
建物全体もヘキサゴンにこだわってデザインされたのがお分かりでしょうか。
敷地内からはこんな景色も独り占め。
晴れた日には来られなかったけれど、こんな天気でも雨音すら楽しんで毎日を過ごせそうな、自然と調和した大変素敵な邸宅でした。
来られてよかったー。
この後は予約したオハイオパイル州立公園キャンピンググランドにチェックイン。
ちなみに場所の名はオハイオパイルだけどオハイオじゃないです。
ペンシルベニアです。
電源付サイト1泊$42.5
木々に囲まれた静かなキャンプ場でした。
テント設営から夜にかけては雨脚が弱まったので幸いでした。
気温も涼しくて雨で虫もかなり少なかったので、まあ蒸し暑くて虫だらけとかのキャンプになるよりは快適は快適だったかも。
今回は最低限の持ち物で準備も簡単に。
せっかくの電源サイトなので夕飯はホットプレートで焼き肉にしました。
食後、外は雨なので焚き火できず。
テント内でバーナー使って焼きマシュマロ。
このサイト、周りのサイトよりかなり狭くてさらに傾斜もあったけど、よかったのはシャワー棟のすぐ目の前だったこと。
しかもアメリカのキャンプ場には珍しくお湯も出る食器洗いシンクがシャワー棟に併設だったのはポイント高かったです。
もうちょい近ければリピートしたいキャンプ場なんだけどなあ。片道4時間はやっぱり遠いなあ。
2日目に続きます。