《青葉まつり》

開幕、時代ひらく伊達な舞 好天「それ、それ」新緑に響く

軽やかに舞い、観客を魅了するすずめ踊りの踊り手たち=18日午前11時ごろ、仙台市青葉区のJR仙台駅西口

 第35回仙台・青葉まつり(まつり協賛会主催)が18日、2日間の日程で仙台市中心部で開幕した。初日の宵まつりは、すずめ踊りが中央通のアーケードやJR仙台駅前などで披露され、笛や太鼓の音と「それ、それ」の掛け声が、新緑の彩る杜の都に響き渡った。

 仙台駅前の特設ステージには、すずめ踊りのグループ「祭連(まづら)」が次々と登場。すずめたちが扇子をひらりひらりと揺らし、おはやしに合わせて飛び跳ねた。

 祭連「表小路10」に所属する太白区の市職員斎藤和彦さん(48)は「この2日間は踊りっぱなし。仙台の良さを来場者にアピールしたい」と笑顔で話した。

 仙台管区気象台によると、仙台の正午までの最高気温は平年を2.8度上回る22.3度。すっきりと晴れ、青空の下で過ごしやすい陽気となった。

 定禅寺通では午後1時半ごろから夜にかけ、約3700人が乱舞する「すずめ宵流し」を繰り広げる。午後7時ごろには3基の仙台宵山鉾(やまぼこ)が登場し、東日本大震災からの復興を祈る。フィナーレ後も「延長戦」として、午後9時半から稲荷小路で流し踊りがある。

 勾当台公園と市民広場、錦町公園では縁日やイベント、市内外の美味が楽しめる「伊達縁」と「杜の市」がある。18日は午後9時まで。19日は午前11時~午後6時。