インターポール総裁の身柄拘束、中国政府認める中国政府は7日、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)の孟宏偉(メン・ホンウェイ)総裁の身柄を拘束していると発表した。中国の公安省(警察)次官でもある孟氏は、インターポール本部があるフランスのリヨンから中国に向けて9月25日に出発した後、行方不明となっていた。

中国政府は、孟宏偉氏は違法行為の疑いで同国の汚職捜査当局の取り調べを受けていると説明した。具体的な違法行為については明かされていない。インターポールは、7日に孟氏から総裁を即時辞任するとの連絡を受けたと明らかにした。

公職者の汚職摘発を担う国家監察委員会は、ウェブサイトに公開した声明の中で、孟氏が捜査対象となっていると表明した。

中国では、多くの著名人が行方不明になっており、インターポール総裁もその1人となった。他にも、多くの政府高官や資産家、さらには大物芸能人までもがここ数カ月間で行方をくらましている。

10月上旬には、中国で7月から行方が分からなくなっていた女優の范氷氷(ファン・ビンビン)氏が姿を現し、公に謝罪した。范氏には脱税などの違法行為で8億8300万元(約146億円)の罰金が科されている。

現地で取材する特派員たちは、インターポール総裁の地位獲得はかつて中国政府にとって大きな成果とみなされていただけに、習近平国家主席による大々的な汚職摘発運動の一環でその総裁を拘束したとなると、孟氏がいったい誰を怒らせたのか、あるいはいったい何をしたのかが注目されると指摘する。

インターポールの対応

インターポールはツイッターで、孟氏からただちに辞任すると連絡を受けたと明らかにした。

インターポールは規定に従い、韓国出身のキム・ジョンヤン副総裁を臨時総裁に指名した。

孟氏は任期を2年残しており、新総裁は11月にドバイで開かれる総会で選出される予定だ。

インターポールは6日、総裁の身の安全を懸念していると表明し、中国政府に孟氏の状況を明らかにするよう要請した。フランス当局は捜査を開始したが、7日の時点で、新しい情報はないと明らかにしていた。