20〜30代女性に「異色スープ本」がウケる必然20〜30代女性に「異色スープ本」がウケる必然10分でできるという、サラダチキンとアスパラを使ったスープ。落とし卵で見栄えもいい近年、健康志向やインスタ映えなども相まって大ヒットしているサラダに比べると、スープはいくぶんか地味かもしれない。が、若い女性を中心にじわじわとスープに対する注目度が高まっている。今年2月に発売されたレシピ本『帰りが遅いけどこんなスープなら作れそう』は、わずか1カ月で4刷、累計1万7000部を販売。購買者の8割は女性で、20~30代が中心だという。スープといえば複数の具材を煮込むことから、体によさそうなイメージがある。が、同書がヒットした理由はそこではなく、徹底的に「簡単に作れて、栄養が取れて、見栄えがすること」にこだわったところである。実際、載っているのは、レンジでできる豆乳卵スープや、調味料は塩だけというかぶとネギの鶏肉のポトフなど、ふむふむ、これなら自分でもできそう、と思えてくる。簡単だけど、ちゃんとしている昨年の「一汁一菜」ブームなど、世の中は今、料理にも「簡単だけど、そう見えずにちゃんとしている」モノを求めている。こうした中、著者でスープ作家の有賀薫氏のレシピは、出しも、火も、包丁も使わないといった方法で手順を減らし、すべてのスープがほぼ3ステップで完了する。加えて、タンパク源の肉と魚、ビタミン源となる野菜を入れるなど、1品でおかずを完結させられるボリューム感があるのに、具材は数種類と少ない。アボカドや落とし卵といった流行の食材を積極的に使っており、見た目の満足度も高い。
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