赤字のPayPayが「祭り」を続けるワケ
第2弾となるキャンペーンを発表しました。
2月12日よりふたたび100億円の還元が始まります。世間を騒がせたPayPay祭りが、もう一度起きるのでしょうか。
■ヤフー史上最速で400万人を達成
2月4日にPayPayは発表会を開き、第2弾の100億円キャンペーンを発表しました。ここで公開されたのが、サービス開始からの4ヵ月で累計登録者数が400万人を突破したというデータです。
PayPayはヤフーとソフトバンクの合弁会社。この速さはヤフーの数あるサービスの中でも最速とのことで、PayPayは登録者数の伸びをグラフで公開しました。同業他社が詳細に分析してくることが予想される中、相当の自信があるようです。
PayPayの累計登録者数(ソフトバンクの決算会見で公開された資料より)
PayPayの登録者が最も伸びたのが、12月4日から13日まで世間を賑わせた100億円キャンペーンです。この10日間、毎日20〜30万人のユーザーが増え、250万人程度が増加。グラフはマンガのような急角度を描いています。
現実がフィクションを超えたかのようなグラフが出現
キャンペーン前後の様子にも注目です。10月5日に始まったPayPayは、1ヵ月以上かけて約10万人を獲得するものの、しばらくは鳴かず飛ばずだったことが分かります。
変化が起きるのは11月22日。この日、PayPayは100億円キャンペーンを発表し、実際のキャンペーンが始まる12月4日まで、PayPayを知った人たちが続々と登録を始めています。この期間には5000円のチャージで1000円相当がもらえる特典もありました。
急上昇の前後にも地味な増加ポイントがある
12月13日の100億円キャンペーン終了後、勢いは弱まるものの、登録者はキャンペーン前と同程度のペースで伸び、1月末までに約100万人が登録。累計で400万人に達したことがうかがえます。
100億円キャンペーンで、PayPayの認知度も大きく上昇しました。PayPayというサービス名には「ソフトバンク」や「ヤフー」などなじみのある言葉が入っていないにも関わらず、LINEや楽天とみられるライバルを上回ったのは驚異的です。
PayPayの自社調査では認知度で他社をごぼう抜きに
■「PayPayは当然赤字」でも投資を継続
PayPayに出資するソフトバンクとヤフーはなぜここまで本気なのでしょうか。PayPayへの投資額は「100億円」にとどまらず、システム開発や店舗開拓、プロモーションなど多額に及んでいます。
ソフトバンクの決算会見で宮内謙社長は「PayPayは当然赤字」としつつ「ソフトバンクとヤフーに大きく貢献する事業だ」とも語っています。ヤフーは4月にTポイントからPayPayに移行することを発表したように、ソフトバンクグループ全体のポイント基盤にすることをねらっているようです。
そのためには、登録者数が400万人ではまだまだ足りないことは明らかです。第2弾キャンペーンは1回あたり還元額の上限が1000円になったこともあり、第1弾のような爆発的な伸びにはならないとしても、早期に1000万人を目指したいところです。

