■いまいちばんホットなメディア
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 仕事のやり取りにメールは便利だし、友人知人とのちょっとした連絡にはラインも使っている。しかし、僕にとっていまいちばんホットなメディアは何といっても葉書である。仕事や私的生活でお世話になったときにお礼をする。友人にちょっと思いついたことを伝える。知り合いによいことがあったときに一言お慶びを申し上げる。こういうとき、僕は葉書にささっと書いて出すようにしている。いつも100枚まとめて買うのだが、1年ともたない。おそらく年に150枚ぐらいは葉書を出していると思う。
 他のメディアと比べて、葉書には数々の比較優位がある。以下に葉書の十大美点を披露しよう。


1. 携帯やPCよりも薄くて軽い。スマートフォンがどんなに小型軽量化しても、葉書にはかなわない。


2. しかも、電力&電波フリー。充電したり、WiFiがつながるところを探す必要が一切ない。


3. しかも、タイプするよりも手を動かして文字を書くほうが言葉に対して敏感になるので、気持ちを伝えるうえでイイ言葉が出てくる。


4. しかも、スペースが限られているので、文章が短くなり、メッセージがシンプルかつストレートになる。


5. しかも、肉筆なので、相手に気持ちがより伝わる(気がする)。


6. しかも、リアルな実体がある有形物なので、(よほど嫌われていない限り)相手が注意を注いでくれる。


7. しかも、場合によっては受け手がそれをとっておいてくれる。時間が経過しても、何かの拍子に目にとまり、そのときのことを思い出してくれるかもしれない。


8. しかも、電話や面会と違って、同時性の問題も解消されている。


9. しかも、メールやラインと違って、相手にリアクションの必要性を感じさせずに済む。僕の経験からして、葉書を出しても、相手から返事がくることは(メールでも)まずない。でも、伝わっているだろうな……という感覚はある。この一方向性がしみじみとイイ。


10. しかも、安い。今年の6月に値段が10円上がって1枚62円になったが、それでも十分に安い。ポストに投函するだけで、1回ごとに自分が望むところまで有形物を人がわざわざ届けてくれる。それなのにわずか62円。考えてみれば、現代の奇跡といっても過言ではない。100枚買っても6200円(税込み)。これで半年は確実にもつのに、携帯電話の1ヶ月の料金よりも安い。


 葉書こそコストパフォーマンス最高のコミュニケーション・ツール。ビバ! 葉書、である。葉書最強説を唱えて久しいのだが、これまでのところあまり賛同者は現れない。なぜだろう、なぜかしら。


 読者におかれましては、一度だまされたと思って葉書を使ってみていただきたい。まずは100枚まとめて買う。これがポイントである。万年筆で書くことをお勧めする。病みつきになること請け合いである。