{754459FA-3B7A-4B34-A150-0D95BFF3B059}

劇団“4ドル50セント”がプレ公演 

秋元康氏「可能性というエネルギーに期待」 秋元康氏がプロデュースする新グループ「劇団4ドル50セント」が3日、東京・スパイラルホールでプレ公演『The Making of $4.50 夢を見たけりゃ、目を開けろ。』を上演。来年2月からの旗揚げ本公演に向け、若いエネルギーをほとばしらせた。

 劇団は5000人の応募からオーディションで選ばれた16歳から27歳までの女性20名、男性10名で構成。9割が演技経験のないフレッシュな面々がそろう。プレ公演の内容は、劇団の最終オーディションを再現したシーンや記録映像が公開されるパート、そして劇団の未来までが90分にわたり描かれる虚実ないまぜのプログラムだった。

 公演直前のゲネプロ後、取材に応じた劇団員たちは「ゲネプロ中、プレッシャーを自分にかけすぎて耐えきれなくなって倒れてしまいました。これからの本番は気力で頑張ります」(國森桜)、「お客さんを巻き込んで、お客さんとスタッフと一緒に感動をわかちあえるような公演にしたいと思います」(福島ゆきな)、「私たちは素人なんですがものすごい熱量で取り組んでいて、この熱量を少しでも届けられたらとおもっています」(糸原美波)と一様に緊張の面持ちで本番に臨んでいった。

 劇団を率いる秋元氏は「久しぶりに、まとまりのない未完成なプロセスを楽しんでいます。みんなで、『ああでもない』『こうでもない』と言い合いながらエネルギーを溜めています。たぶん、プレ公演はボロボロでしょう。でも、劇団4ドル50セントの可能性というエネルギーにご期待ください」と若き役者たちの熱演を見守った。

 エグゼクティブプロデューサーを務める松浦勝人氏も「演技経験がほとんどない劇団員が汗をかき、涙を流して稽古を積んできました。それぞれの夢に向かって、純粋に努力を続ける彼等の熱量がお客さんにどこまで届くか非常に楽しみです」と今後へ期待を込めている。

 旗揚げ本公演は来年2月8日から12日にかけ、東京・紀伊國屋ホールで上演される。